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昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】

昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像1

第62話 パチスロのデータ取り

 前回のコラムは「パチンコのデータ取り」というテーマで書いたのですが、じゃあ広石さんの本業であるパチスロのデータ取りはどうだったの…という質問をとある読者さんから頂戴しましてね。

 この際だから、昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか、またどのような苦労があったのか詳しく説明しようと思います。

 データ取りの基本項目は現在も変わりません。つまり、91時間バトルでよく見る、投資金額、ボーナスの種類(場合によっては時間も)、最終獲得枚数などを採取すれば最低限の実戦データにはなります。

昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像2
パチスロ必勝ガイド&MAXの人気連載「91時間バトル」に、私・広石が出場していた頃の頁。現在のバトルは似顔絵の代わりに各バトラーの顔写真を使用しているが、個人的にはイラストレーターの佐々木さんが描く似顔絵が大好きだった。(写真は「パチスロ必勝ガイドMAX 2008年12月号」の91時間バトル・VSエヴァ約束の時より)

 ただし、91時間バトルの実戦データはあくまで「必要最低限の要素」を採取しているに過ぎません。機種物の頁に掲載する実戦データの場合は、さらに多くの採取要素がありましてね。

 すなわち、通常時およびビッグ中の小役出現率の採取です。私がガイドに入った当時は、たとえば6人で新機種を実戦するような場合、スタッフを2班に分けて、内3人は「通常時・ビッグ中ともフリー打ちのデータを採取」、残りの3人が「通常時はDDT打法で消化・ビッグ中はリプレイハズシ」という縛りで実戦しました。

 明らかに損をする打ち方を強いられた前者は当然のことながら勝率が低く、フル攻略でプレイする後者は仮に低設定に座っても良い勝負ができたんですよ。

 私は目押し力を買われてガイドスタッフに採用されたこともあり、幸いにして多くのデータ取りでフル攻略を担当したんですが、フリー打ちばかりを担当させられた実戦人は、口にこそ出さないものの大きな不満を感じていただろうと思います。

 それもあって、後に大量獲得タイプが登場した際に、ビッグ中に目押しが必須の機種でフリー打ちで消化するのはあまりにも実戦人の負担が大きい、なおかつ比較対象としてのフリー打ちサンプルは数本もあれば十分…という理由により、とりあえず各実戦人がビッグを1本ずつフリー打ちで消化して、あとは全てリプレイハズシを実践するように改められました。

 以上を踏まえた上で、私が実際に採取した「当時の実戦データ」を見ていきましょう。
昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像3昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像4 これは平成8年(1996年)の1月10日に、今はなき渋谷マルハンパチンコタワーで採取した『ジョーカー』の実戦データです。

昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像5
オリンピアの4号機『ジョーカー』。箱型マシンとしては史上初のブラックリールを搭載した回胴式遊技機だが、シックでゴージャスに見える代償に絵柄の視認性がやや悪く、中でもREG絵柄の目押しに苦労するプレイヤーが多かった。スペック的にはビッグ偏向型の純Aタイプ機だが、無条件でリーチ目となる鉄板パターンは存在せず、当時としては非常にめずらしいチャンス目主体のゲーム性だった。(写真は「パチスロ大図鑑1964~2000/ガイドワークス刊」より)

 注目して頂きたいのは、「本日の小役データ」と表記された写真です。この日は通常時の小役データ採取を2千Gで終えていますが、もちろん場合によっては丸1日採取するケースもあります(全出目採取)。

 また、ビッグ中もご覧のように成立役の回数を正確にカウントして、各台ごとに平均純増枚数を算出しました。当時は「純粋なハズレ」と「リプレイハズシに伴うハズレ」を一緒くたにカウントしてましたが、後にJACインのナビが発動する機種が登場して以降は、両者を別々にチェックするように改められました。

昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像6 なお、ビッグ中の小役データは通常時と違って全取りです。時々、実戦データの短さを指摘する声が上がったりもしますが、これだけの要素をコインを積みながら採取しているのですから、メモを取るタイムラグも含めると6千Gくらいが限界ですね、ええ。

 そうそう、「コインを積む」というのは、出現小役を数える際の工夫です。当時は「勝ち勝ちくん」なんていう便利な小役カウントアイテムはまだなく、通常時のゲーム数を表示するデータカウンターすらない時代です。

 従って、実戦中は頭の中で常に正確にゲーム数をカウントしつつ、小役が揃ったらコインを台上に積んでいました。当時は7枚交換が主流でしたから、手持ちコインがまだあるのに(カウント用に積んでいて使えないから)買い足すのは交換ギャップで確実に損をするし、かなり複雑な気分だったのは否定しませんが、これも仕事だと割り切ると不思議なことに何も感じなくなりました。ようするに、感覚が麻痺したってことでしょうね。

 ちなみに、先輩ショッカーの中には台の上に数十枚もコインを積む猛者もいましたが、私はコインの山が崩れたりすると怖いので(当然、最初から数え直し)、基本的に100G刻みでリセットしていました。これなら、カウント用のコインが底をついて買い足すリスクも最小限に抑えられますからね。

 それにしても今は便利な世の中になったものです。今はどのホールも最新のデータカウンターが標準装備されており、総ゲーム数・AT中のゲーム数・ボーナス回数・ボーナス出現率・スランプグラフ等がボタン1つでパパッと見られるんですから。昔は消化ゲーム数のカウントすら難儀したってのにね。まさに文明の利器だと思います。
昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像7昔の「パチスロ必勝ガイド」はどのように実戦データを採取していたのか?【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第62話:パチスロのデータ取り】の画像8 写真は2020年6月30日に、福生にあるゲームセンタータンポポさんのプレオープン取材の際に撮影したもの。タンポポさんは古き良き時代のパチンコ屋さんを再現することに注力しているので、昭和を感じたい方は是非とも足をお運びください。

 平成の初期くらいまでゲーム数カウンターは存在せず、台上には呼び出しランプがあるだけでした。私がガイドに入った平成7年当時は、こういうタイプの呼び出しランプがかなり多かったように記憶しています。

 今や文明の利器のお陰でデータ取りも凄く楽になったけど、時には古き良き時代にタイムスリップしたいと思う今日この頃なのです。

ドラゴン広石

ドラゴン広石

ドラゴン広石(昭和38年12月生まれ)
平成7年に白夜書房「パチンコ必勝ガイド」編集部の門を叩き、パチスロの知識と経験、目押し力を買われて「パチスロ必勝ガイド」のライターに採用された。リアルタイムで「パチスロ0号機」を遊技した経験を持つ、唯一のパチスロライターである。令和4年現在でライター歴は27年。代表作に「枠上人生」、「浮草家計簿」(連載中)、「回胴絶景」(連載中)など。1日の最大勝ち額~プラス41万3千円(クラブロデオT)、1日の最大負け額~マイナス12万9千円(初代・北斗の拳)。

Twitter:@dragon_hiroishi

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