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パチスロ史を塗り替えた伝説のマシン『サンダーV』についてちょっと解説させていただきます(中編)【ゴトロニの人生4コマスベリ】

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そういや良い後継者に恵まれないね

 今回のコラムを書くにあたり、雷神様に関連する写真はないかな~なんて携帯のフォルダを漁っていたんですけど、正直全然ありませんでした。

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 ん~、これは6号機のライトニングを打ちにメーカーへお邪魔させてもらった時のやつかな? ハナビとかバーサスとかは死ぬほど撮っていても、サンダーの子孫は…確かにあんまり記憶にないもんなぁ。その辺、言いたいことがあるけど、それはまたいずれ。

 前回はごちゃごちゃ書きましたが、要は「音」と「光」を活かすために「左3連V」が大活躍ということを指摘した感じ。その一方で、1リールボーナス確定というレールガンの如き破壊力と、親の顔よりも貫通してしまう視認性を、その逆の観点からしたら手なずけるのはめっちゃ大変というデメリットも書いたような書いていないようなそんな感じだったかと思います、ハイ。

 そんな雷神様は文字どおりのセンセーショナルであったのですが、やはりそこはパチスロじゃないですか。出目と音と光でどのような塩梅でボーナスを察知するのかで、夢中になるというか熱中させてくれるところが根っこにあるのは変わりません。自分も一プレイヤーとして雷神様の虜になっていったわけですが、そんなボーナス察知に関しての変遷は大変ダイナミックなものでしたっけ。

 まず、最初。単純な出目法則はあまり通用せず、それまで培ってきたパチスロという相場の常識による最終的な砦「チェリー対角ボーナス絵柄」の法則もそれだけではガンガンガセってくれましたね。お陰でとっつきづらいの何のって。

 しかも、「W字」「闇W字」「V字」といったスイカで発生するであろうフラッシュも、スイカをフォローしているのに信用できない始末。もうこれは一大事で奥深いというよりも意味不明、何を信じていいのか分からなくなる程でした。

 結果として、フラッシュ方面は無視。連続で予告音が鳴ればボーナスを狙ってみようということでいいのかってゲーム性と理解しました。冗談抜きで、雷神様のデビュー当初ではこう解釈していた人って多いんじゃないですかね、難解過ぎて。

ポイントはやはりスイカだったのよね

 その後のリール解析にてチェリー付近のスイカは引込みが最大3コマまでというオチが判明。これは機械側がフォローしてくれる4コマ以内に目押しをすればOKという神話が大崩壊の大事件で、ハッキリ言ってダーティなトラップを仕込んでいてくれたんですね。

 ただ、そんな特性が分かっただけでも凄い前進で、スイカ対応のフラッシュに惑わされることがなくなるとあらスッキリ!ボーナス成立ゲームではこの辺のスイカ対応とリプレイorボーナスの五月雨しか出番がないので、無限にも思えたリールフラッシュの発生原因がグングン絞られるわけです。

 そういったコツが分かってくればしめたもの。鉄板リーチ目の方もだいぶ見抜けるようになるわけです。

 ここまででデビューからすると数ヶ月を要していることになります。雷神様を理解するのは本当に骨が折れましたが…楽しかったですなぁ。

 さて、出目マシンとチャンス演出の組合せは、「演出だけでボーナスを察知した」「リーチ目だけでボーナスを察知した」「両方で分かるダメ押しで察知した」の3つのバランスをそれぞれどれくらい用意するかで悩むところのはずで、私はそれぞれ1/3ずつくらいになるように作ってあるのかなと思っていたのですが、かなり極めた結論としては、5%、45%、50%くらいでしょうか。終わってみればバリバリの出目マシンでしたね。

 ただ、リーチ目の方向性として変化球を投げてきて、「ベルの大V型」とか「中段リリベ」とか、小役の並びが重要だったという印象。ボーナス絵柄をさほど重要視しなかったのはチャンス演出を活かす配慮だと思いますが、それまでのユニバマシンの制御を考えると大胆な方針変更だなと感じた次第です。

慣れていなければ見落とすし、見間違えもする

 まぁ、堅苦しい話はここまでにしておくとしましょう。

 時間経過とともに回胴史上初のチャンス演出への理解は深まっていったのですが、それでも根強いのはフラッシュ。正確にはフラッシュの誤認です。

 発生するタイミングは第3リール停止後のみに限定されていて、注視していれば見逃すことはないイージー仕様なのですが…リールフラッシュというものをみんな見慣れていないので、しばらくの間、物凄いことになりました。

 スイカを取りこぼしていないのにV字がガセった(やっぱりスイカの取りこぼしが原因)は制御の都合もあったこともありまだいいとして、下から上へフラッシュが走った(ナイアガラという上から下に光るリプレイ対応の逆。これに関してはほぼそのナイアガラの見間違いで確定しています)とか、一瞬だけリール全体が光るとか(店内の照明の関係?)、まぁみんな見間違え放題の言いたい放題でして、とにかくカオス。

 そんな中、自分が一番印象に残っているフラッシュがあったんですよね。「パチスロ必勝ガイド」が雷神様の人気が過熱するあまり、こんなフラッシュを目撃したという情報を読者から募ったことがありまして、そこで出てきたのが「ぬの字」フラッシュ。文字どおりひらがなの「ぬ」に光ると。

 当時のリールバックライトは1コマの後ろでどうにかこうにか1つの電球を制御しているという代物でして、仕組み上そんな複雑な文字を到底描くことはできないのですが、ユニバならもしかして…と思わずにはいられないユニバの底力を信じるチカラ、そして、ひらがなの中でなかなか日が当たらない「ぬ」というチョイスが、悪ノリ勢らの勢いを含めて、話題を掻っ攫ったのは言うまでもないでしょう。

 ちなみに、今でも根強い人気を誇る「ボボボーボ・ボーボボ」という漫画で出てくる「ぬの字ハンカチ」があるのですが、それとの関連性は不明です。

 しかし、「ぬ」って何故か人気あるんだよなぁ。世の中ってよく分からんですね。

 といったところで、あまりにも長くなっちゃったので、また一旦切ります。次回もよろしくお願いします。

ゴトロニ

ゴトロニ

神奈川県横浜市出身。大学時代にこじらせた回胴愛を武器に、ショッカーという名のデータ採り要員として攻略誌業界入り。その後、パチスロメーカー勤務を挟み、再度リングインするという特異な経歴を持つが、これといった目覚ましい活躍は見せないまま現在に至る。パチンコ・パチスロ以外では猫と競馬・競輪・オート、株、為替FXにもドップリで毎日眠れない日々を送っている。

Twitter:@GotoroniXX

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