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残念な「全回転リーチ」を搭載? 人気ヒロイン誕生にも関わるマシン【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第72話:大三元】

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第72話 大三元

 皆さんは平和さんから登場した『麻雀物語』というデジパチをご存知でしょうか? パチンコ版&パチスロ版ともに現在も後継機が登場しているので(パチンコ版は2023年3月に登場した「P麻雀物語4 77ver.」、パチスロ版は2021年9月に登場した「パチスロ麻雀物語4」が最新作に該当します)、遊技経験はなくても機種名を聞いたことがある人は多いと思います。

 そして、麻雀物語のルーツを辿ると、今から30年以上も前…1991年に平和さんからデビューした、初代「麻雀物語」に行き着くのです。

 当時、デジパチのデバイス表示は「7セグ」や「ドットマトリクス」が一般的でしたが、初代・麻雀物語では業界初のフルカラー液晶を搭載し、リーチ演出や大当り中の表示に革命を起こしました。

 実は麻雀物語以前にも「ブラボーエクシード」という液晶搭載デジパチが存在したのですが(1989年・平和)、この機種に使用された液晶は単色の15セグメントに過ぎず、表示そのものは息を呑むほど美しかったけれど、キャラクターを表示したり絵柄をスクロールする能力はなかったため、そこそこの知名度に終わりました。

 しかし、もちろん「そこそこ」で終わったりはしません。平和さんはブラボーエクシードを叩き台に液晶デバイスを進化させ、初代・麻雀物語を完成させました。おそらく、麻雀物語がなければ液晶デジパチの隆盛は何年か遅れていたと思います。それほど麻雀物語の液晶表示は衝撃的だったんです。

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平和から1991年に登場した初代『麻雀物語』。ゲーム喫茶などで人気の高かった「脱衣麻雀」をモチーフにしており、大当り中はラウンドが進むごとに液晶画面の美少女キャラが脱衣を行う。いわゆる「保留玉連チャン機」であり、大当り消化後は全ての保留玉に大当りの可能性があった(各16分の1)。ただし、狙って連チャンを誘発させることは不可能だ。(写真は「パチンコ必勝ガイド Classic Vol.3/ガイドワークス刊」より)

 果たして、初代・麻雀物語がどれほどのセールス記録を打ち立てたのか…残念ながら数字の詳細は残っていないのですが、あまりの人気の高さに台の生産が追いつかず、苦肉の策で「ブラボークイーン」の部材をそのまま流用した『麻雀物語クイーンバージョン』という機種を代替機として無理やり販売したという逸話も残っています。

 てゆーか、麻雀物語を注文したはずなのに、全く外見の違う代替機を納入されたホールさんはさぞかし驚いたことでしょうね。

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平和の『麻雀物語クイーンバージョン』。直近に登場させた「ブラボークイーン」のセルだけ変更した感じだが、中身が麻雀物語と同じなのかどうか、残念ながら未確認である。液晶デバイスは「ブラボーエクシード」と同じ部材を使用している。

 さて、初代・麻雀物語について長々と説明してきましたが、実はここからが今回のコラムの本編だったりします。

 なんと3年後に、麻雀物語のキャラを使用した2回権利物が登場したんですよ。メーカーはもちろん平和さん。今回はパチンコの昔話にお付き合いください。

 以下、本編。

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 時は平成6年(1994年)の12月7日。この頃、私は地元・大分県の大分市でパチプロの真似事をしていました。約6年間勤めた会社を同年の春に退職し、以後はずっと綱取物語の朝イチ出目狙いとピンボールのモーニング狙い(店側の仕込み)、グレートハンターのモーニング狙いと、イヴXの高設定狙いなどで細々と喰い繋いでいたんですけどね。

 打ってる機種が機種ですから、安定した勝利など得られるはずもなく…それでも軍資金がパンクすることなく生活できていたのは、やはり当時の機種の基本スペックの優秀さと、店側の釘調整&設定状況が現在とは比較にならないほど甘かったからだと思います。

 実はこの日の前日(12月6日)、当時通っていたW店で新台入替がありましてね。初日は新台の挙動をチェックするためにピーピングに徹しました。

 何しろ、当時は中身のわからない連チャン機がしれっと導入されたりしたので、初日から新台に突撃するのは怖かったんです。そして、私は新台の『大三元』に興味を持ちました。

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平和の2回権利物『大三元』。大当り確率は250分の1で、液晶に図柄が揃ったら権利発生ポケットの中央に入賞させて右打ちを行う。16R継続で約2千3百個の出玉を獲得した後は、再び左打ちに戻してデジタルを回し(大当り確率10倍アップ)、2回目の権利を消化した時点で大当りは終了する。獲得出玉は約4千個である。

 シマ全体を見た感じ、どうやらノーマルの2回権利物だとわかりました。だったら、デジタルの回転率さえ良ければ喰えるんじゃね…と思ったんです。

 もちろん、理由はそれだけじゃありません。私は初代・麻雀物語が大好きで、ホールで現役の頃はかなり打ち込みました。液晶画面の綺麗さと、大当り終了画面でチラリと見える通称「ポッチ?」がすげぇ魅力的だったもので。

 ちなみに、初代・麻雀物語の大当り終了画面は静止画ですが、大三元では1回目の権利終了時は女性キャラの両腕にポッチが隠れており、2回目の終了画面で腕が動いてポッチが露わになるんです。

 今考えると「だからなんだ!」って感じですが、当時はまだパチンコにお色気演出が搭載される遥か以前ですから、その程度のチラリズムすら遊技動機になったんですよ。嗚呼、若気の至り!

 でもって、前日から目星をつけていた台に座って打ち始めると、回る回るブンブン回る。大三元は権利物なのでスタートチャッカーはスルー方式なのですが、最初の千円で25回転を超えました。

 仮に上ムラだとしても、W店は2.5円交換&ラッキーナンバー制ですから、ラッキーナンバーの分だけプラスになる計算です。大好きだった麻雀物語の面影を色濃く残す液晶演出、それに加えてブンブン回りの釘調整。これなら当分はこのシマに腰を据えられる…そう思ったんですけどね。

 しばらくして、回転中のデジタルがスローになって同調を始め、左・中・右の図柄が揃った状態でスクロールを始めたんです。そう、今で言う「全回転リーチ」ですね。

 大三元の場合は「天和リーチ」という名称だと後になって知ったんですが、大当りを確信してハンドルから手を離して待つと、あろうことか図柄が停止する瞬間に右が1コマスベって外れやがったんですよ。そんなんアリかい!

 いや、それまでにも全回転リーチっぽい演出がハズれる機種はありましたよ。たとえば、西陣の「春夏秋冬」というデジパチは、左・中・右の絵柄配列が異なっており、全回転中に絵柄が揃っている部分で停止したら大当り、そうでない箇所で止まったらハズレ…っていう演出でした。

 それなら全回転を外すのもまだ納得がいきますが、大三元では絵柄が止まる瞬間にズレて外れるんですよ。しかも、この残念な全回転が結構な頻度で発生する。それって酷くね!?

 納得がいかないのはこれだけじゃありませんでした。この機種の通常のリーチは左→中と絵柄がテンパイしたら右がスクロールして止まるだけなんですが(綱取物語のような軍配がクルクル回るアクションはない)、絵柄が揃った…と思った瞬間に1コマ動いて外れたりするんです。打っていて腹が立つのは言うまでもありません。

 いや、ガチのプロならこんなことは考えないでしょう。本物のプロは仕事中に「いかにして回転率を上げるか」のみを考えており、大当りしたか否かは結果論でしかないため、演出に一喜一憂することはないんです。

 だけど、私はいわゆる「エンジョイ勢」につき、演出が許せずにお宝台を捨てちゃいました(初当りを3回取るまでは打ちましたが)。だって、精神的なストレスと戦いながらパチンコを打ちたくないんだもの。

 結局、こうした演出が一般客に不評だったのか、大三元はさほど話題になることもなくマイナー機として歴史の闇に消えていきました。初代・麻雀物語のキャラ&演出を搭載した機種としては、あまりにも淋しい最期ですね。

 そして、平和さんからはその後も「外れる可能性がある全回転リーチ」を搭載した機種がいくつか登場しましたが(「CR RYU-OH」や「CRスーパーダンク」など)、いずれも短命に終わりました。

 ちなみに、現在の「麻雀物語シリーズ」はパチ&スロともメインヒロインが追加され、風上三姉妹(長女・まどか、次女・さやか、三女・あやか)が主人公となってますが、ポッチの女性に「さやか 18才」と名前を与えたのは、実は「大三元」からなのです。

 そういう意味では、悪いことばかりではなかったかな…と思ったり、思わなかったり(笑)。

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風上三姉妹。(「パチスロ麻雀物語4」の液晶演出より)
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さやか 18才。(「大三元」の大当りラウンド中の演出より)

 ヒロインの名前にも歴史あり…というお話でした。

ドラゴン広石

ドラゴン広石

ドラゴン広石(昭和38年12月生まれ)
平成7年に白夜書房「パチンコ必勝ガイド」編集部の門を叩き、パチスロの知識と経験、目押し力を買われて「パチスロ必勝ガイド」のライターに採用された。リアルタイムで「パチスロ0号機」を遊技した経験を持つ、唯一のパチスロライターである。令和4年現在でライター歴は27年。代表作に「枠上人生」、「浮草家計簿」(連載中)、「回胴絶景」(連載中)など。1日の最大勝ち額~プラス41万3千円(クラブロデオT)、1日の最大負け額~マイナス12万9千円(初代・北斗の拳)。

Twitter:@dragon_hiroishi

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