「ちっとも甘くない」目押し力よりヒキの方が重要?【濱マモルの新台実戦記~『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者への道』~】

コラム【濱マモルの新台実戦記】

 格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」のスーパーファミコンソフトが発売された1992年は、既にパチスロに夢中だった。よって、ほとんどひとりでゲームをすることはなかったが、近所に住む8つ下の従兄弟はゲームにドハマり中。なにかにつけては我が家にやってきて、「マモル~、ゲームやろうぜ~」とストリートファイターⅡの相手をさせられた。

 元来、ゲームがあまり得意ではない。まともに操作できるのは野球ゲームかパズルものくらいなのだから、ストリートファイターⅡの各種必殺技などは出せるハズもなく、いつもボコボコ。従兄弟は、さぞかし楽しかったことだろう。ちなみに、ストリートファイターⅡのCMソングだった筋肉少女帯の「バトル野郎~100万人の兄貴~」は名曲だ。

 以降のシリーズに触れたことがないからか、エンターライズの『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者への道』を打つと、当時のことを思い出す。本機は主にCZから疑似ボーナスに当選。赤7絵柄揃いのバトルボーナス、そのJAC中は敵とのバトルが繰り広げられ、勝利できれば次セット継続が確定→これをループさせることで平均400枚のコインを得られる。

 基本的に、バトル中はスキル役、もしくはチャンス役成立でダメージを与えられる。スキル役成立時は要目押しで、ビタ押しの成否でダメージ量が変化。あちこちで白状している通り、我が目押し力は誇れるレベルではないながらも、この技術介入は1コマ早くても必殺技が繰り出されることから、安心感も相まって、意外とビタ押しが決まる。やや早めに押すのがオススメだ。

ビタ押しよりも「スキル役」を引けるか否かが重要

『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者への道』

 また、バトル開始時に「アシスト」が選ばれた場合は、スキル役が成立した時点でEX必殺技が確定。連続でEX必殺技が決まりまくった際などはめちゃくちゃ気持ちがいいし、勝利期待度も高まるわけだが、実際は、そう上手く事が運ばないから難しい。

 本機はチェリーとスイカの完全フォロー&スキル役のビタ押しが完璧であれば、設定1でも機械割は「103.4%」に達するとされている。パチスロ上級者がよだれを垂らす激甘マシンなわけだが、正直、個人的には違った印象。ビタ押しよりも、そもそも約2.9分の1のスキル役を引けるか否かが重要であり、要するにヒキの良し悪しで展開が大きく左右されるのである。

『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者への道』

 この日も、スキル役を思うように引けずに1セットで終了したのが2回あった。「お前のビタ押し成功率が低いからだろ」などと鼻で笑う読者の方もいらっしゃるかも知れないが、これらはどちらも「アシスト」選択時。紛うことなきヒキ負けであり、批判を承知で書くと、本機はちっとも甘くない。甘いと感じられる人々は、それなりの安定したヒキをお持ちだからなのである。

 とはいえ、バトルボーナス中は素直に面白い。かつての従兄弟との対戦のようにけちょんけちょんにされることもある一方、勝ち続ければ一撃で1,000枚を超えることある。樽ボーナスが続くとイラっとするが、初当りはそこそこ軽いし、短時間での勝負にも向いている。

 CZに突入しても、向かう先はインドかアメリカばかり。当初は否定的だった通常時も、CZ当選告知後or世界地図表示後にPUSHボタンを押しながらレバーを叩くことで移行する「裏告知モード」を選べば、ミッションクリア時の約93%でウーファー告知が発生し、このバイブはクセになる。一発告知好きは、ぜひともお試しいただきたい。

『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者への道』

 ということで、偉そうに評価すると、トータル的には悪くない部類。プレミアム的な位置付けの「バトルボーナス影」を引くまでは打ち続けたい。

実戦データ

『スマスロ ストリートファイターV 挑戦者への道』実戦データ

 

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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