なぜ『ドラゴンボール』パチンコ化しないのか? 国民的アニメの頂点に立つ大ヒット作が”ギャンブル落ち”しない「2つ」の理由
現在ホールにはアニメとのタイアップ機がずらりと並ぶ。この秋も『北斗の拳』や『攻殻機動隊S.A.C.』など人気アニメを題材にした新台が登場予定。アニメは今や、パチンコ・パチスロにとって欠かせない存在である。
しかし当然ながら、すべてのアニメがパチンコ・パチスロ化されているわけではない。『ドラゴンボール』や『サザエさん』などの国民的アニメが、タイアップ化することはないと言われている。
『北斗の拳』や『エヴァンゲリオン』など超人気アニメを題材にした機種が成功を収めているように、知名度や人気に比例して稼働率が見込めるのは当然だ。『ドラゴンボール』のような国民的アニメであれば大ヒットする可能性は極めて高いだろう。
それなのに、なぜ『ドラゴンボール』のタイアップ化は実現しないのだろうか? 大きな理由として2つの問題が挙げられるようだ。
「作者の鳥山明氏が『大人のギャンブルに使われる事を嫌っている』という説が、昔からネット上では飛び交っています。確かにパチンコはギャンブル的イメージが強いですから。あくまでも子供向けの作品ですから、イメージが壊れることを拒否してもおかしくはないですよね。作者が反対しているのだとすれば、実現することは難しいでしょう。
あとは版権の問題でしょうね。アニメの版権料は人気によってさまざまですが、10年くらい前であれば人気の高い版権の許諾料は1億円程度だったようです。しかし現在は、そのレベルではなく『ドラゴンボール』クラスであればとてつもない金額とも言われています。
さすがにヒット確実だと分かっていても、莫大な金額を回収できるかは分かりません。躊躇するのは当たり前ですよね。つまりメーカー側としては『出したくても出せない』というのが本音なのではないでしょうか。未だパチンコ化を求める声は絶えませんが、実現する可能性は極めて低いと言えるでしょうね」(パチンコライター)
パチンコ・パチスロ化することによって、アニメ側に生まれるメリットもある。その影響で、過去の作品やCDが売れることも珍しくはない。捻出された「パチンコマネー」で、続編や映画化の作成が実現することもあると言われている。
しかし、未だ国内外で莫大な利益を上げている『ドラゴンボール』サイドにとって、「パチンコマネー」の力を借りることはデメリットの方が多い、と感じてしまう部分もあるのではないか。その上で、ネット上で囁かれている作者・鳥山明氏の「パチンコに対するイメージ」が関係しているのであれば、応じることはまずないだろう。
メーカー側にも「高価な版権の問題」が存在しているのであれば、多くのユーザーが求める『ドラゴンボール』パチンコ・パチスロ化の実現は夢と言わざるを得なそうだ。
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