パチンコ出玉規制「眼中なしの秘策」? 新時代の「救世主」との声も!?
未だ20兆円を超える市場規模を誇ってはいるが、現在のパチンコ業界に「30兆円産業」と呼ばれた頃の勢いは感じられない。
追い打ちをかけるように、今年2月からは出玉規制が開始。業界規模のさらなる縮小は確実視されており、消滅の可能性を指摘する声も上がっている。
そのような状況で「何をするか」という点が重要になるわけだが……。
「ユーザーの大幅な減少を防ぐための動きとして、ファン参加型イベントや店舗サービスの充実などが挙げられます。ただ最も重要なのは、規制内で『ユーザーの満足を得られる機種を開発できるか』ですよね。
新たな自主的措置によって『ゲーム性の広がり』に期待できることになったのは大きいです。特にパチスロ6号機に関しては『AT機の復活』など、魅力的な機種を開発できる可能性が生まれました。
パチンコに関しても、システムの大きな劣化はないと言われていますよね。出玉性能は確実に落ちますが一撃性は感じられそうですし、大幅なユーザー離れは防げるかもしれません」(パチンコライター)
自主規制の緩和によって、新規則機に対する希望が生まれたことは間違いない。業界の未来に光明が差したとも言えるが……。
「異なる視点」から新時代を盛り上げようとする動きが注目を集めている。
全国チェーン型パチンコホールの展開をするダイナムが2月より導入した、新プライベートブランド遊技機「ごらく」シリーズが話題だ。
メーカーが作った「ナショナルブランド」とは違った側面で開発することで、遊技機のコスト低下を目的とした「ごらく」。ユーザーが安価で遊べる遊技環境を提供することが最大の目標となっている。気になるのはユーザーの反応だが……。
「遊技日本」が報じた記事によれば、同社が「ごらく」シリーズに対するアンケートを実施したところ「また遊びたい」という答えが約87%もあった様子。認知度が低いという問題点も浮かんだようだが、好意的な反応が見られたことは大きな収穫と言えるだろう。上々の滑り出しだ。
「プライベートブランド機種は注目され始めていますよね。昨年も関東に店舗を展開する安田屋さんと、パチスロメーカージェイピーエスさんが共同開発した『YASUDA7』は大きな話題になりました。
ホールと製造が協力することにより、他のホールでは打てないパチスロ機という差別化と機械コストを減らすことが同時に見込めるとも思います。そうなれば客の負担を減らせる可能性も出てきますからね。
ダイナムさんの『ごらく』も同様の効果が見込めます。パチンコを『誰もが気軽に楽しめる”日常の娯楽”』として提供したいと考えているようですが、このような考えも重要だと思いますよ」(パチスロライター)
パチンコ業界に逆風が吹くなか、新たな取り組みに挑戦した点を評価する人間は多い。ダイナムの掲げる「顧客視点に立った製品を開発し提供していく」という姿勢は見習うべきところがある。
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