『番長シリーズ』新作が登場？ パチスロ5.9号機の「切り札」として期待は高まるが……

　規制施行前にリリースされる新台は、メーカーの「今後の開発や販売計画」へ影響を与える非常に重要な意味を持つ。だからこそパチスロ5.5号機の販売ラストとなる9月には、20を超える機種がリリースされる「駆け込みラッシュ」が引き起こされたのだ。

　来年2月からは発表されている出玉規制が施行されるわけだが、これに伴い生まれる5.9号機の新台ラッシュは「そのレベル」に留まらないと予想されている。

　試験機関・保安通信協会（保通協）には「凄まじい数」の機種が持ち込まれたことで、「怒涛の新台ラッシュ」の実現は確実とも言われているのだ。

　すでに『戦国乙女』シリーズの最新作で乙女達がゴルファーになって競い合う『乙女マスターズ～空を翔る白き軌跡～』（オリンピア）や、ファンタジー作品のタイアップ機『パチスロ GATE』（ネット）など2月のリリースが決定している機種は存在している。

　その他にも『新世紀エヴァンゲリオン』（ジェイビー）や、『マイジャグラー』『沖ドキ！』など人気シリーズも検定を通過し、ユーザーの間では大きく取り上げられている状況だ。

　そんな注目の新台に関し、気になる情報が浮上。「パチスロ界の先駆者」と評される大都技研が、人気シリーズの新作を申請していると話題になっているようだ。

「以前より『番長シリーズが持ち込まれている』という話は出ていました。『番長3』も現在では空き台も目立ちますが、苦戦を強いられていた5.5号機の数少ない”勝ち組”と呼べるでしょう。パチスロ界を代表する『番長シリーズ』の底力を感じました。その新作が出るのであれば、注目を集めるのは当然ですよね。

　しかし、その後にスピンオフ作品として登場予定した『盗忍！ 剛衛門』は、期待に応えたとは言えません。『番長3』よりもマイルドで遊べる印象で特化ゾーンに夢はありましたが、通常時を含めたゲーム性に不満の声が続出しましたからね。一部からは『申請しているのは剛衛門では？』との話が出ています。仮に本当ならば、その時点で敬遠するユーザーもいるかもしれません」（記者）

　一撃フラグに左右されず、2000枚突破率が高いといわれる5.9号機。「遊びやすさ」や「時間効率の良さ」という面に優れていることから、ユーザーに支持されるポテンシャルを秘めているとも表現できるだろう。

　しかし、現状ではユーザーの支持を得られているとは言い難い。そのような状況で、回胴界へ歴史を刻んだ『番長シリーズ』のような人気シリーズが注目されることは自然なことだ。

『押忍！ 番長3』で5.5号機の可能性を示したように、酷評が目立つ5.9号機の希望になれるかに期待は高まるが、一部で上がっている「剛衛門ならば不安の方が大きい」との声にも納得はできる。

　もちろん5.9号機として、どのようなスペックになっているかが最重要ではあるが……。