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JRA・M.デムーロ「大斜行」「落馬」にスタンドから悲鳴……競馬の“常識”を覆す、まさかの逃避にあわや大事故

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 まさに間一髪だった。

 24日に新潟競馬場で行われた新馬戦でサイモンハロルド(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)が、最後の直線で大きく斜行。騎乗していたM.デムーロ騎手が落馬するアクシデントがあった。

 12頭立てで行われた芝1200m戦。3コーナー手前でエコロキングダムが故障するシーンがあったが、アクシデントはそれだけで終わらなかった。

 最後の直線に入り、逃げ粘るサイモンハロルドを圧倒的1番人気のワンスカイが捉えて先頭へ。デムーロ騎手とサイモンハロルドからすれば、ここからが粘り所だったが、その直後に外側へ大きく逃避。デムーロ騎手が振り落とされるような形で落馬し、スタンドからも悲鳴が上がった。

「最後の直線で最内を進んでいたサイモンハロルドでしたが、デムーロ騎手がムチを入れた途端、大外まで大きく斜行してしまいました。通常、右からムチを入れれば、馬は左にヨレるものですが、今回は真逆の右側に大きくヨレたので、デムーロ騎手としても対応しきれなかったのかもしれません。

ただ、幸いなことに他馬が巻き込まれず、馬もデムーロ騎手も異常なしとのこと。サイモンハロルドは出走停止になりましたが、デムーロ騎手はその後も騎乗し続け、次のレースで勝利を上げていたことからも大きな問題にはならなかったようです」(競馬記者)

 レース後、JRAの発表によるとサイモンハロルドは、他の馬に関係なく急に外側に逃避した模様。その結果、9月16日までの出走停止処分となっている。初出走馬が集まる新馬戦の難しさが、改めて露呈した格好だ。

 この結果には、レースを見守っていたファンからも「ミルコ大丈夫か?」「あれは仕方ない」など、デムーロ騎手を気遣うコメント。一歩間違えれば、大きなアクシデントに繋がる可能性もあっただけに「他の馬と接触しなくてよかった」というコメントも相次いだ。

「後味の悪いレースになってしまいましたが、大きな事故に繋がらなかったことが不幸中の幸いでした。サイモンハロルドにとっても厳しい結果になりましたが、あのまま走れていれば2着濃厚でしたし、これからが楽しみな馬なので何とか立て直してほしいですね」(別の記者)

 今回はある意味、勝ったワンスカイよりも目立ってしまったサイモンハロルド。斜行するまでの走りは決して悪くなかっただけに、復帰後は“安全走行”での初勝利を目指したい。

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