パチンコ「超レアな神台」…「日本を代表するアイドル」が「まさかのアレ」で登場!!

　アイドルとパチンコ。そうテーマを提示して、真っ先に思いつくのは「AKB48」であろう。現役トップアイドルがリアルタイムでパチンコ化に至る一大快挙を成し遂げた機種である。一見、食い合わせの悪そうなこの2つの要素を強固に結びつけたのが歌パチだ。

　そもそも歌パチはその起源からして『CRピンクレディー』というアイドルモチーフだったのである。「いや、歌パチの最初は『踊れ！安来キッズ』だ」「『ゴーゴーアッコちゃん』のリサイタルリーチ」から着想を得たんだ」などの反論があるかもしれないが、それはさておき、歌とパチンコの親和性は広く知られるところとなったのである。

　つまり、アイドルをパチンコで起用するなら歌パチ一択といっても過言ではない。そんな中、ビスティーはやってくれたのである。「モーニング娘。」を羽根物で出すという偉業を。さすが私の永遠のアイドル『ふぃーばーちゃん』を輩出したダイドーの熱い血潮が流れるメーカーである。

　商品戦略の仕掛けがあまりにもトリッキーすぎてコンテンツパワーと導入台数が比例しないレアな一台であったが、羽根物としては面白い機種であった。

　羽根物の定番となったノーマル・チャンス、2つのルートのほかにファインプレーを想起させるミニドラム回転体が2基搭載され、ゲーム性に刺激を与えるエッセンスとして活躍したのである。

　具体的に説明しよう。羽根に拾われた玉は左右どちらかのルートにより役物の一番低い位置に運ばれ、ミニドラム回転体の下部に接触する。

　その時、回転体の表面に点在する磁石にくっつけばチャンスとなり、回転体の上部で待ち構える透明な箱型の受け皿に入れば、その受け皿からVゾーンに運ばれ大当りとなる。完全に『ファインプレー』である。

　ただ、1番外側にあるポイント（右ドラムなら右端、左ドラムなら左端）で接着した玉は、上部で外れた後に回転体の横にあるスロープから再び回転体下部に玉を運び再挑戦できる、いわゆるリプレイ機能が搭載されているので、ゲーム性はやや異なる。完全に『たこ焼き八ちゃん』である。

　しかし、ドラム回転体を2つ用意することによってそれらの機種よりゲーム性を格段にパワーアップさせているのである。

　ミニドラム回転体の相違は接着ポイントの数と場所。当然チャンスルートから挑める右側の回転体のほうが数が多く、しかも大当りしやすい場所に接着点が刻まれていて、ほぼ大当りに導ける『ファインプレー』でいうところの「ホームラン」が用意されている。