GJ > 競馬ニュース > ノームコアの瞬発力は“諸刃の剣”!?
NEW

JRAノームコアの瞬発力は“諸刃の剣”!? 札幌記念(G2)洋芝巧者「ハービンジャー×クロフネ」に潜む意外な罠とは

【この記事のキーワード】,

JRAノームコアの瞬発力は諸刃の剣!? 札幌記念(G2)洋芝巧者「ハービンジャー×クロフネ」に潜む意外な罠とはの画像1

 23日、札幌競馬場では夏開催で唯一のG2、札幌記念が行われる。

 3走前に1200mの高松宮記念(G1)を走ったノームコア(牝5歳、美浦・萩原清厩舎)が、1年7か月ぶりに2000mの距離に挑む。2走前はヴィクトリアマイル(G1)で3着、そして前走は安田記念(G1)で4着と東京1600mで連続好走するも勝ち切れなかった。秋に向けてそのままマイル路線を歩むと思われたが、ここにきて突然の2ハロン延長。ノームコアにとって、この距離延長が起爆剤となるだろうか。

 古馬になってからマイルを中心に使われてきたノームコアだが、3歳時に中山2000mの紫苑S(G3)を勝っており、距離に不安はない。むしろ心配の種は、初めて走る「洋芝」への適性だという。

「父がハービンジャー、母父がクロフネですから、血統的には洋芝は歓迎とみるべきでしょう。しかしノームコアの戦績を見ると、洋芝は決して合っているとは思えません。昨年のヴィクトリアマイル(G1)を上がり33秒2の豪脚で差し切ったように、高速馬場でこそ本領を発揮するタイプの馬です。

これまで国内では、レースの上がり3ハロンが34秒台前半(34秒4)以下の“高速決着”では『4-1-1-1』と安定していますが、34秒台後半(34秒5)以上になると『1-0-2-3』とやや安定感に欠けます。

札幌記念はペースにかかわらず、上がりが34秒台前半で決着することはほぼありません。実際に、このレースが芝で行われるようになった1990年以降、上がり34秒台前半で決着したのは、アドマイヤムーンが勝った2006年(レースの上がり3ハロン=34秒3)の1度しかないですからね」(競馬誌ライター)

 今年の札幌の芝レースの傾向を見ても、ノームコアにとって“好走条件”とされる、上がり34秒台前半の瞬発力勝負になることはないだろう。これまで東京競馬場などの高速馬場で結果を残してきたノームコアだけに苦戦は必至。メンバー屈指の瞬発力が逆に“諸刃の剣”になりかねないというわけだ。

「(先述したように)血統的には洋芝をこなして何ら不思議ではないですが、何せ初めてですからね。馬群に沈んでも驚きませんよ」(同)

 陣営としては、ここで距離にメドが立てば、天皇賞・秋(G1)からマイルCS(G1)もしくはエリザベス女王杯(G1)という青写真を描いているのかもしれない。そうなると、半妹クロノジェネシスとの直接対決も現実味を帯びてくる。

 姉妹対決を実現するためにも、ここは負けられない一戦となるが、果たして運命やいかに。

JRAノームコアの瞬発力は“諸刃の剣”!? 札幌記念(G2)洋芝巧者「ハービンジャー×クロフネ」に潜む意外な罠とはのページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
  2. C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
  3. 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
  4. 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
  5. 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
  6. 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
  7. 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
  8. 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
  9. ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
  10. 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々