
JRA福永祐一「騎乗停止」前の荒稼ぎ!? ブラヴァス新潟記念(G3)勝利に導く好騎乗! ”遅い”夏休みもサマージョッキーズシリーズ当確か
6日、新潟競馬場で行われたサマー2000シリーズの第5戦・新潟記念(G3)は、福永祐一騎手のブラヴァス(牡4、栗東・友道康夫厩舎)が優勝した。最終戦の勝利を飾り、首位のノームコアを逆転してサマー2000シリーズのチャンピオンに輝いた。
ブラヴァスにとっても、これが重賞初制覇となった。父キングカメハメハ、母ヴィルシーナの超良血馬も、昨年の夏はまだ1勝クラスを勝ったばかり。ようやく重賞初挑戦となった5月の新潟大賞典(G3)は2番人気に支持されるも4着に敗退。前走の七夕賞(G3)では勝利まであと一歩のところで、クレッシェンドラヴの2着と涙を呑んだ。
コンビを組んだ福永騎手としても心に期するところがあったに違いない。
多くの騎手が内目の荒れた馬場を嫌ったこともあり、馬場の真ん中から外に馬群が密集したレース。各馬が外に殺到する中、8枠17番を引いていたブラヴァスにとっては願ってもない好枠となった。
前半1000m通過が1分1秒9と超スローだったのに対し、後半は58秒0と一転してハイペースになったように究極の切れ勝負。だが、このトリッキーな流れを前過ぎず、後ろ過ぎず、絶妙な位置から競馬をした福永騎手の好騎乗が光った。直線に入り、外目の好位から徐々に追い上げると、懸命に粘り込みを図るジナンボーをゴール直前で辛うじてパス。3着以内に入った馬の着差はアタマ、クビでタイム差なしの大激戦だった。
レース後、福永騎手も「最後は何とかかわしてほしいと思って追いました。道中の走り、追ってからもかみあっていないけど、その中で重賞を勝てた。これから解消されると思うし、伸びしろがあるから今後が楽しみです」と、まだまだ注文が多い中での勝利を喜んだ。
これには元JRAの騎手である安藤勝己氏も自身の公式Twitterで「掲示板勢は紙一重やったけど、外枠引いてた運と、とりわけユーイチが上手く乗った」と福永騎手の手綱捌きを絶賛。ブラヴァスについても「上がってく一方の血統と陣営やし、G1を狙ってくキッカケになる勝利」と秋の飛躍に期待するコメントを残した。
「先週はショックアクションが勝った新潟2歳S(G3)で自身はフラーズダルムに騎乗して3着、直前の小倉2歳S(G3)ではメイケイエールが勝利と、デビュー戦でコンビを組んでいた馬が続けて重賞勝ち。福永騎手としても新潟記念は絶対に負けられないレースだったでしょう。
プレッシャーも大きかったでしょうが、紙一重の接戦を制してホッと胸を撫でおろしたのではないでしょうか。秋には無敗の3冠を狙うコントレイルも控えていますし、いい流れで向かえそうですね」(競馬記者)
先週の新潟では新馬戦で騎乗したセブンサミットで斜行したため、9月12日から9月13日まで2日間の騎乗停止処分を下された福永騎手。
思わぬ形で”遅い”夏休みを取ることになってしまったが、サマージョッキーズシリーズにおいても、2レースを残して34ptの首位を独走。2位の菱田裕二騎手が18ptであることを考慮すると、逆転の可能性はなくほぼ当確だ。
休みの前に荒稼ぎをして、大一番の前に英気を養うことになりそうだ。
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