
有馬記念(G1)「武豊の法則」でワールドプレミアに1着なし!? 4243勝レジェンドが「特に面白みのない魅力に欠ける存在」と言われ続ける理由
「やはり」ダメだった……。
先週20日に行われた朝日杯フューチュリティS(G1)。JRAが開催するG1完全制覇へ“リーチ”を掛けたかった武豊騎手のドゥラモンドは、5番人気に支持されながらも7着。レジェンドジョッキーの大記録は来年以降にお預けとなった。
「天才」と称された武邦彦さんの息子として1987年にデビューして以来、競馬の記録という記録を次々と塗り替え、まさに日本競馬をけん引し続けてきた武豊騎手。JRAの通算勝ち星は4243勝(12月21日現在)を数え、2013年には国内外合わせてG1だけで100勝到達の金字塔を打ち立てている。
ただ、そんな競馬におけるすべてを手にしてきた帝王・武豊騎手だが、期待の高まるG1完全制覇の他に、未だ手の届いていない”栄誉”がある。
強い馬がその期待に応え、大舞台で強いレースを見せることが、スポーツとしての競馬の醍醐味であれば、”ギャンブル”としての競馬の醍醐味は、やはり「あっと驚かせるような大穴でG1を勝利」することに尽きるだろう。
仮に、史上最強馬として名高いディープインパクトでいくらG1を勝ったところで「誰が乗っても勝てるのでは」というファンからの声は、どうしても妨げることはできないからだ。
しかし逆に、例えば先述した朝日杯FSを7番人気の伏兵グレナディアガーズの川田将雅騎手には、レース後ネット上の競馬ファンから掲示板やSNSを通じて「さすが川田騎手!」「おかげで万馬券獲れた」「ここで川田か!」「単勝美味しかった」と称賛の声が飛び交っていた。
実は武豊騎手にはG1でこういった穴馬券独特の「特別な賛辞」をあまり経験したことがないという、意外な”弱点”が存在している。
もっと具体的に述べれば、あれだけG1を勝っていながら「5番人気以下での勝利が一度もない」のだ。それは言い換えれば、武豊騎手はスポーツとしての競馬では、まさに日本を代表する千両役者そのものだが、その反面”ギャンブル”としての競馬では、特に面白みのない魅力に欠ける存在と表現せざるを得ないということだ。
「勝てそうな人気馬を確実に勝たせる卓越した技術があるからこそ、昨今の武豊騎手の地位があることは言うまでもありません。ただ、数多の大レースを制しながら、それでも”波乱の主役”になれないのは、武豊騎手が第一人者となる競馬の世界に、ギャンブルという側面がついて回るからこそ起きてしまう”悲しき宿命”があるからに他なりません」(競馬記者)
武豊騎手が”波乱の主役”になれないのは、彼の異常な人気の裏返しでもある。
今でこそ外国人や地方のトップジョッキーの参戦で落ち着いた感のある武豊騎手の人気ぶりだが、全盛期にはまさに「異常」と言っても差し支えない状況だったようだ。
「武豊騎手が初めてG1を勝ったのは、19歳の時でした。菊花賞でスーパークリークという馬に乗る予定だったのですが、スーパークリークは前哨戦で3着、6着と敗戦を繰り返し、菊花賞に出走する賞金が足りなくて回避する馬を待っている状況でした。
その時は締め切り前日になって回避馬が出たことでなんとか出走に漕ぎつけましたが、いざ菊花賞が始まるとスーパークリークは、なんと3番人気。デビュー以来7戦して、わずか2勝。それも賞金が足りなくて出走が危ぶまれていた馬の評価としては考えられない人気ですし、まさしく”ユタカ人気”と言えますね」(同)
それがデビューわずか2年目なのだから、その後に武豊騎手が100を超えるG1勝ちを重ねる道のりで、どれほど過剰な人気を背負ってきたのかは想像に難しくないだろう。
今週の有馬記念(G1)で騎乗するワールドプレミアは昨年の3着馬とチャンス十分の存在だ。だが、『netkeiba.com』によると、先週のドゥラモンドと同じ5番人気が予想されている。
つまり「武豊騎手の法則」によると、この時点ですでに「1着はない」ということだ。
悲しき宿命を背負う競馬の帝王・武豊が大舞台であっと驚かせるような大穴で勝利し、”波乱の主役”として称賛に包まれるのは、まだまだ先の話になりそうだ。
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