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パチスロ「吸い込み方式廃止」で狂乱の“裏モノ時代”へ… 40年前から存在する「天井機能」の歴史

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 パチスロユーザーが遊技台を選択する際、ひとつの目安となるのが「天井」のハマりゲーム数だと思いますが、この天井っていつ頃からあるのでしょう?

 パチスロの歴史はおよそ半世紀。実は、この天井機能は、40年前の1980年代半ば1号機時代から存在していました。

 1号機時代は現在の「完全確率抽選」とは別の「吸い込み方式」なるボーナス抽選システムがあり、ボーナス終了時に決定される予定枚数を投入しなければ「ボーナスが揃わない」というシステムとなっていました。

 このシステムを搭載した機種は、○○枚投入でボーナス成立という形で天井が発動。大体1500枚で到達する機種が多く、パル工業を代表する1.5号機『ニューペガサス』もそれに該当します。

 このシステムは、当然のことながらハイエナが有効となりますが、この時代はデータランプなど存在せず、全てはアナログ、勘や経験を頼りにするしかありませんでした。

 例えば、吸い殻の量で長く打ち込んでいた事を予測したり、昔のメダルサンドがない時代はカウンターで借りるメダル50枚括りの包装紙などが台周りに散乱していましたが、その量でハマりゲーム数を予想するなどしていました。

 そもそも当時のパチンコはライトユーザー向け、一方でパチスロは少し玄人向けな雰囲気もありましたし、パチスロコーナーには軍手をして遊技する人も多く見かけた記憶があります。

 パチンコからデビューした私にとっては、パチスロコーナーの連中が怪しく見えたものです。

 今みたいにハウスルールも明確ではないホールが大半で、素人がせっせと投資してヤメた台をラッキーとばかりに狙い打ってボーナスをかっさらっていくハイエナも多く見かけるなど、データ表示機がないにもかわらず長けたプレイヤーは少なからず存在しましたね。

 しかし1980年代後半、新たに2号機が登場したことによって状況は一変。これまでの吸い込み方式は禁止となり、ボーナスの抽選方法は「完全確率方式」に統一されることになったんです。

 これで事実上の天井廃止……と思われましたが、その2号機の登場から時代は狂乱の“裏モノ時代”へと向かっていくことになります。この裏モノの多くには天井が存在しており、なかには吸い込み方式を採用した機種もありましたが、当然それは違法行為。それがバレて処分を受けたメーカーも何社かありました。

 こうして“表向き”の天井機能は、2000年代に登場した4号機のAT・ストック機が登場するまで搭載されることはなかったのです。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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