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JRA【天皇賞・秋(G1)予想】コントレイルとエフフォーリア「切り」で3強ムード崩壊!? グランアレグリア渾身の「◎」から高配当を狙え

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 今回はこの秋、注目の一戦となる天皇賞・秋(G1)を予想していく。

 先週の菊花賞(G1)は完敗だった。それは認めるが、明らかに京都と阪神の差が出たとしか言いようがない。タイトルホルダーは逃げ切ったが、阪神コースを利したと言うべきだろう。菊花賞での逃げ切り勝ちは98年のセイウンスカイが直近で、その前が59年のハククラマまで遡る。京都開催の菊花賞逃げ切りが、いかに困難を極めるかがわかる。

 オーソクレースについてはC.ルメール騎手にしてやられた。そして、3着のディヴァインラヴは牝馬である。牝馬の3着は66年のハードイツト以来55年ぶりのこと。例外づくしなのはまさにコース替わりの影響だろう。

 さて、予想に戻るが、データに触れる前に「データ度外視、心情のみ」での予想を披露しておく。

「◎」コントレイル、「○」エフフォーリア、「▲」グランアレグリア、「△」カレンブーケドールとする。この4頭の3連複BOXでいいだろう。

 データ云々ではなく、3強は実績からして抜けた存在であり、この3強で決まる名勝負を見たいという気持ちが強い。「△」は万が一の押さえでしかない。馬券妙味も何もないが、昨年のジャパンC(G1)のように世紀の一戦になって欲しいと思っている。

いろいろ前置きが長くなったが、いつも通り過去10年で馬券になった30頭の前走データを拾ってみる。
毎日王冠 10頭
宝塚記念 7頭
安田記念 4頭
札幌記念 3頭
天皇賞・春、セントライト記念 各2頭
京都大賞典、オールカマー 各1頭
となっている。数あるG1の中でも格式の高いレースだけに条件戦や特別戦から転戦した馬は皆無。前哨戦を使ったか、直行かの違いで言えばわずかに直行組が多い。セントライト記念(G2)を使った2頭は当然3歳馬で、過去10年では勝ち星はない。

次に人気順の成績だが
1番人気 5−2−1−2
2番人気 1−3−2−4
3番人気 0−1−1−8
4〜6番人気 3−2−5−20
7〜9番人気 1−1−0−28
10番人気以下 0−1−1−70
となっている。1番人気は信頼のおける成績だが、2番人気、3番人気はアテにできない。むしろ4番人気から6番人気の中穴の好走が目立つ。

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グランアレグリア 撮影:Ruriko.I

 これを踏まえて「◎」は9番グランアレグリアとする。

 安田記念(G1)からの直行で、今年はダノンキングリーに敗れたものの、昨年は最強牝馬アーモンドアイを撃破している。東京コースでは6戦4勝2着1回。馬券にならなかったのは3歳のNHKマイルC(G1)のみ。4着入線の降着で5着となっているが、どちらにしても掲示板は確保し、相性は抜群だ。

 2000mの距離については3走前の大阪杯(G1)で経験し、4着に敗れているがこれを極悪馬場のせいと見るか距離適性に問題があったと見るか。昨年の高松宮記念(G1)では重馬場ながら怒濤の追い込みを決めて2着している。

 ここから考えると、重馬場でもこなす能力はもっているが大阪杯の時のように降りしきる雨の中での極悪馬場まではこなす力がなかったと見たい。昨年のアーモンドアイ同様、ルメール騎手が完璧に乗りこなすのではないだろうか。

「○」は4番ポタジェを指名する。

 前走は天皇賞・秋の王道ローテーションである毎日王冠(G2)3着。2着がダノンキングリーで、勝ったのはシュネルマイスターと2頭のG1馬に屈しただけのこと。シュネルマイスターの強襲がなければ確実に2着はあったレースだった。

 東京2000mは2戦していずれも連対。さらに1800mを使ったのが前走とデビュー戦だけで他はすべて2000m戦という徹底ぶり。そこで4勝2着4回3着1回ですべて馬券に絡んでいる。2000m戦の申し子とも言える距離適性だろう。

 G1馬が5頭揃った上に、3強ムードが高まっている中で人気の盲点になっている1頭。ここは買いと言える。

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「▲」は14番カレンブーケドールを推す。

 前走は宝塚記念で4着。クロノジェネシスの強さが際だったレースだったが、それでも4着に食い下がったのは地力がある証拠だろう。直行組の中では最も実績のあるローテーションだけに好感が持てる。

 とにかく勝ち味に遅く、19年4月から勝ち星に見放されているものの、そこから重賞を11連戦して2着6回3着2回は立派なもの。残る3つも掲示板を確保しているので、相手なりに走る馬ではあるのだ。実績相応に人気しているので馬券妙味は薄いが、押さえるべき1頭ではある。

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「△」は7番ワールドプレミアと13番ペルシアンナイトの2頭。

 ワールドプレミアは前走天皇賞・春(G1)を勝っての直行で、ローテーション的に問題はない。天皇賞・春、菊花賞の長距離G1を制していることもあり、また3歳秋以降は長距離戦を選んで使われてきたことから、ステイヤーと見られているフシがある。

 しかし、2歳から3歳春までは2000m前後で良績を残しているだけに、3強ムードに隠れて見落とされている「天皇賞春秋連覇」を成し遂げてもおかしくはない。

 ペルシアンナイトについては、明らかにマイラー。しかし、前走は2000mの札幌記念(G2)で人気薄の3着と激走しているように、実は2000m戦が長すぎるというわけでもない。それが証拠に皐月賞(G1)や大阪杯の2着、昨年の札幌記念でも2着など、勝てないまでも連対はしているのだ。

 今回も札幌記念で3着していながら、距離適性が疑問視されて人気を落としている。こういうときこそ押さえておきたい1頭である。

 3強のうち、1番コントレイルと5番エフフォーリアはデータで見れば「切り」である。

 まずコントレイルだが、前走大阪杯というローテーションで来た馬がいない。さらに本馬に関しては3冠馬というフィルターもある。本馬を除きこれまで7頭の3冠馬が誕生しているが、意外なほど3冠馬は秋の天皇賞に縁がない。

 7頭のうち秋の天皇賞を勝ったのは、65年のシンザンと84年のミスターシービーのみ。シンザンは3200m時代の天皇賞なので度外視できる。85年はシンボリルドルフが挑んでいるがギャロップダイナの強襲に屈して2着。95年にはナリタブライアンが挑んだが、故障休養明けが響いたか12着に敗れている。

 ディープインパクトとオルフェーヴルはどちらも凱旋門賞(仏G1)への挑戦で、天皇賞・秋をスキップしている事情がある。こう見ると2000mになってから3冠馬で秋の天皇賞を勝ったのはミスターシービーのみ。37年も前の話だ。

 エフフォーリアも同様に、前走日本ダービー(G1)というローテーションで来た馬がいない。3歳馬に関しては02年のシンボリクリスエスが直近の勝利で、そこから18年も勝ち馬が出ていない。過去10年で3歳馬は2頭馬券に絡んだが、前述の通り前哨戦にセントライト記念を使っての参戦だった。

 ということで、今回は4番、7番、9番、13番、14番の5頭で3連複BOX10点とする。ワールドプレミアやペルシアンナイトが激走すると高配当も見えてくる。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

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