JRA天皇賞・秋(G1)33年ぶり武豊不在、菊花賞(G1)関東馬「95%の壁」を越えて36年ぶりワンツー、アーモンドアイ級「怪物」ヒロイン登場!? 【週末GJ人気記事総まとめ】
様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!
■JRA武豊不在なら33年ぶりの「珍事」、天皇賞・秋(G1)ワールドプレミア岩田康誠から一転「未定」で再登板の可能性は?
■JRA天皇賞・秋(G1)「鞍上問題」二転三転ワールドプレミア陣営の迷走、武豊と事実上「絶縁」は令和のアドマイヤとなるか
ライター「A」:今週の天皇賞・秋(G1)で、武豊騎手が騎乗しないことが決定しました。これにより1989年のスーパークリークから続いていた32年連続騎乗が途絶えることになります。
デスク「Y」:残念だけど、逆に32年間、毎年の天皇賞・秋に乗っていた事実が凄いよね。
ライター「A」:海外遠征も多い武豊騎手ですから、“皆勤賞”は天皇賞・秋だけだったそうです。当初は一昨年の菊花賞(G1)を勝ったワールドプレミアとのコンビで参戦すると思われていましたが、本馬には岩田康誠騎手が騎乗することになりました。
デスク「Y」:確か、今年の天皇賞・春(G1)は福永祐一騎手で勝ったんだよね。武豊騎手は何で乗れなかったんだっけ?
ライター「A」:ゲートで馬が暴れた際に右足を骨折してしまっていたからです。厳密には、天皇賞・春の頃には復帰していましたが、陣営としても万全の状態にある騎手を起用したかったんじゃないでしょうか? ネットやファンの間では、持続化給付金の不正受給疑惑のゴタゴタがあったんじゃないかって言われてますけど……。
デスク「Y」:そこ、突っ込んじゃうの?
ライター「A」:それをするのが、ある意味GJの役割かと(笑)。
デスク「Y」:まあ、不正受給の指南役が(ワールドプレミアの)大塚亮一オーナーだったって疑惑もあるからね。競馬界が大問題に揺れる中、騎手会長の武豊騎手との関係は複雑だよね。
ライター「A」:実際にあの一件以来、武豊騎手は大塚オーナーの馬に騎乗していません。
デスク「Y」:いわゆる絶縁状態になってる可能性があるってわけか。でも、元から大塚オーナーも、そんなに武豊騎手を起用してたわけじゃないからね。
ライター「A」:それは言えますね。ただ、あの時は疑惑ということもあって、JRAもお咎めなしでしたが、逆に今回の須貝尚介調教師も処分が重すぎるという声もあります。
デスク「Y」:なに、そこも切り込むの!?
ライター「A」:ある意味GJの役割かと(笑)。
デスク「Y」:うーん、厳密には大塚オーナーも、須貝調教師も個人事業主なんだけど、調教師はJRAから発行された免許で厩舎を営んでるわけだからね。JRAから見れば“お客さん”の馬主と平等に扱うというのは難しいよ。実際、コロナ関係の口取り式の規制も、馬主組合からかなり異論があったらしいし。JRAの馬主に対する力は、そこまで強くないってイメージかな。
ライター「A」:確かに、競馬は馬主さんが所有馬を提供することで成り立ってますからね。
デスク「Y」:そうそう。第一、あんな特権階級ばっかりの大物集団をまとめられるわけないじゃん……。
ライター「A」:それは、凄くわかります……(笑)。
■JRA菊花賞(G1)レッドジェネシス川田将雅&ステラヴェローチェ吉田隼人がそろって口にした敗因。関東馬は何故「95%の壁」を超えて36年ぶりワンツーを飾れたのか
ライター「A」:先週の菊花賞(G1)では、関東馬のタイトルホルダーとオーソクレースがワンツーゴール。関東馬のワンツーは1985年のミホシンザン、スダホーク以来、36年ぶりだったそうです。
デスク「Y」:確かに菊花賞って、関東馬のイメージが全然ないな。
ライター「A」:ここ10年で連に絡んだのは、2018年の優勝馬フィエールマンただ1頭だったそうです。記事ではトライアルの神戸新聞杯(G2)が不良馬場だったことで、1番人気のレッドジェネシス、2番人気のステラヴェローチェら出走した関西馬が軒並み苦戦したことが原因となっていますね。
デスク「Y」:不良馬場を激走したダメージってことか。まあ、最近でもサトノダイヤモンドとか、マカヒキとかが凱旋門賞(仏G1)で重い馬場を走ったダメージを長年引きずったって意見はあるよね。
ライター「A」:マカヒキは今年の京都大賞典(G2)で復活するまで5年も掛かりましたもんね。
デスク「Y」:わからんでもないけど、昔から競馬を見てるオジサンからすれば、なんでこんなにひ弱になったのかなあって思っちゃうわけ。タイキシャトルなんて、不良馬場の安田記念(G1)を勝った2ヶ月後に重馬場のジャック・ル・マロワ賞(仏G1)を勝ってるでしょ。昔の競馬は、重馬場のダメージとか言わなかったんだけどな。
ライター「A」:まあ、その辺は諸説紛々あるでしょうね。ただ、現代の馬の多くが「東京競馬場の超高速馬場でいかにパフォーマンスを発揮できるか」を基準に作られていることは間違いないでしょう。
デスク「Y」:トレーニングが変われば、付く筋肉も変わるってことか。でも、それが日本馬がいつまで経っても凱旋門賞で勝てない理由になってる気もする。
ライター「A」:欧州と日本で目指してるところが微妙に違うって気がしますね。欧州がフットボールなら、日本はフットサルをやってるみたいな……。
デスク「Y」:でも、欧州競馬も日本競馬も、フットボールもフットサルも「ゴール」を目指してはいるってことね。上手いこと言うな(笑)。
ライター「A」:僕までオヤジギャグに巻き込むのやめてください……(泣)
■JRA関東から「怪物」ヒロイン登場か!? とても届かない位置からアーモンドアイ級ゴボウ抜き、プレサージュリフトの鬼脚を見逃すな
ライター「A」:先週の東京の新馬戦でデビューしたプレサージュリフトが、凄まじい末脚でライバルたちをごぼう抜きして話題になっています。
デスク「Y」:阪神では「伝説の新馬戦」を5億円馬のリアドが圧勝して話題になってたけど、関東でもそんないい馬がデビューしてたんだ。
ライター「A」:出遅れて最後方からになった上に、超スローペース。普通なら負けパターンですが、そこからの末脚は凄かったです。まあ、まだ新馬戦なのでわからない面もありますけど。
デスク「Y」:新馬戦で度肝を抜かれたって言えば、真っ先に思いつくのはエルコンドルパサーだなあ。
ライター「A」:後に日本競馬で初めて凱旋門賞で2着した馬ですね。『ウマ娘』にもキャラが出演したことで、改めて注目されています。
デスク「Y」:そうそう。道中なんか、全然やる気なくて集団にもついていけてないわけ。1番人気だったけど「こいつは飛んだ評判倒れだなあ」って思ってたら、最後の直線で火がついて一気にごぼう抜き。最後は7馬身ちぎってた。
ライター「A」:それはもう滅茶苦茶ですね(笑)。まあ、後の戦績を見れば納得もできますが。
デスク「Y」:それも3着に大差をつけてた2着のマンダリンスターも、3歳の1月には京成杯(G3)を勝つ馬だからね。化け物だよ、ダートだったけど。
ライター「A」:ダートだったんですか?
デスク「Y」:次の500万下(1勝クラス)も9馬身差で圧勝したから、当時は「ダートの怪物」って見られてた。しかも、この馬の面白いところは、初の芝挑戦になるはずだった次の共同通信杯も雪の影響でダート開催になったってこと。周りの馬は芝馬ばっかりなんだから、そりゃ単勝1.2倍になるわって話(笑)。
ライター「A」:そういえば『ウマ娘』のエルコンドルパサーのダート適性が「B」でしたが、そういうことがあったんですね。
デスク「Y」:個人的には「A」でもよかったんじゃない?って思うけどね。
さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)
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