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JRA 阪神JF(G1)ウォーターナビレラの敵は「空気の読めない」兄弟!? 武豊の快挙を続々阻止する「豊キラー」

JRA 阪神JF(G1)ウォーターナビレラの敵は「空気の読めない」兄弟!? 武豊の快挙を続々阻止する「豊キラー」の画像1
武豊騎手

 12日、阪神競馬場で行われる阪神JF(G1)は、若き乙女たちが2歳女王の座をかけて、熾烈な争いを繰り広げる注目の1戦だ。

 中でも一際注目を浴びているのが、武豊騎手のウォーターナビレラ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。

 8月のデビューから無傷の3連勝と実績的にも最有力候補。前走のファンタジーS(G3)では、小倉2歳S(G3)覇者のナムラクレアらを完封しており、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは現在1番人気となっている。

 また、同馬が注目を集めているのは戦績だけではない。管理する武幸四郎師と騎乗する武豊騎手は実の兄弟。勝てば史上初の兄弟タッグによるG1勝利となる。それだけにウォーターナビレラに掛けられる期待は大きいと言えるだろう。

 そんな「武兄弟による快挙」に待ったをかける存在となり得るのが、ジョッキーのデムーロ兄弟だ。

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M.デムーロ騎手

 兄ミルコは2015年にJRA騎手となった。今年はユーバーレーベンでオークス(G1)を制するなど、ここ一番での騎乗には定評がある。

 今回兄が騎乗するのは、トライアルのアルテミスS(G3)を快勝したサークルオブライフ(牝2歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 デビュー戦は後に東スポ杯2歳S(G2)を優勝するイクイノックスに敗れたが、2戦目で未勝利を突破すると、勢いそのままに重賞を勝利。そのアルテミスSでは、メンバー最速の上がり33秒台の末脚を繰り出しており、追い比べの展開となれば台頭する可能性が高い。

 対する弟は、昨年の凱旋門賞(G1)を優勝するなど欧州を拠点に活躍。今年は3年ぶりにJRA短期免許を取得して、年末まで日本国内で騎乗する予定である。

 クリスチャンが今回跨るのは、新馬戦と1勝クラスを連勝中のナミュール(牝2歳、栗東・高野友和厩舎)だ。

 9月中京の芝1600mの新馬戦を制して挑んだ赤松賞(1勝クラス)を1分33秒8のタイムで勝利。この時計は先述のアルテミスSやサウジアラビアRC(G3)を上回る今年の東京芝1600mの2歳馬最速だ。加えて、赤松賞は歴代の勝ち馬に今年の秋華賞馬のアカイトリノムスメをはじめ、数々の活躍馬を輩出したことで知られる出世レース。ナミュールが今後、先輩勝ち馬と 激突する可能性は十分あるだろう。

 そして、何よりデムーロ兄弟は武豊騎手のG1勝利を寸前で封じたことのある「豊キラー」として知られている。15年の朝日杯FS(G1)では、単勝1倍台の大本命だった武豊騎手のエアスピネルが押し切りを図ろうとするところを、ミルコのリオンディーズが差し切った。また17年のホープフルS(G1)でも、クリスチャンのタイムフライヤーが武豊騎手のジャンダルムをゴール前で差して勝利した。

 仮にデムーロ兄弟の好騎乗が無ければ武豊騎手はJRA平地G1完全制覇の快挙を成し遂げていた可能性が高かっただけに、武豊騎手にとってデムーロ兄弟は天敵と言える存在なのかもしれない。

 エアスピネルでリオンディーズに敗れた際、トークイベントで「空気を読めないイタリア人がいたもんで……」と会場のファンの笑いを誘った武豊騎手だが、今度こそデムーロ兄弟は空気を読んでくれるだろうか。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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