JRA「こんなに走る子なんだね」武豊も驚いた初コンタクト! キズナとクロフネも後押し、「色気あり」コメントに最高のバックアップは週末の雨?
フェブラリーS(G1)の前日19日、阪神競馬場では京都牝馬S(G3)が行われる。京都競馬場の改修工事に伴い、今年も阪神開催となるが、フルゲート一杯の18頭がエントリーしている。
17日現在、『netkeiba.com』の単勝予想オッズによると、10倍を切る馬は全部で5頭。単勝2.6倍で抜けた1番人気となっているギルデッドミラーは、昨年2着の実績は評価できる一方で、未だ重賞勝ちはない。約2年近く勝ち星から遠ざかっているゆえ、勝ち切るまではいかない可能性が高い。
となると、他の人気馬もオープン昇級初戦や近況の成績が芳しくない馬ばかりで、伏兵馬が付け入る隙も十分あるはず。そこで狙ってみたいゾーンは上位5頭より次のグループである。
なかでも面白い存在となりそうなのが、武豊騎手とのコンビで出走を予定しているクリスティ(牝5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)。単勝23.8倍で想定8番人気となっているだけに、人気の盲点となりそうだ。
本馬は4戦連続着外と最近は振るわないが、近2走はダートの敗戦。3走前は今回と同じG3で首位と0秒4差、そして4走前は一級馬が揃ったヴィクトリアマイル(G1)でハナを奪ったスピードの持ち主。過去に2勝している阪神芝コースに戻れば、巻き返す可能性は十分あるだろう。
今回クリスティに初めて騎乗する武騎手も、巻き返しに手応えを感じているようだ。16日の追い切りに跨った武騎手は、自身のオフィシャルサイトで「坂路の追い切りはさすがの動き」と、絶賛している。
また『大阪スポーツ』によると、武騎手は追い切りを終えたクリスティを「すごいね!こんなに走る子なんだね」と、褒めたそうだ。数々の名馬に騎乗してきたレジェンドだからこそ説得力のある言葉で、5戦ぶりの勝利も現実味を帯びてきた。
そして、クリスティに久々の勝利に天も味方してくれるかもしれない。
気象情報サイト『ウェザーニュース』によると、レース当日の阪神競馬場がある宝塚市は雨予報で降水確率は70%。高い確率で雨が降る予報のため、重馬場とまでいかなくても水分をそれなりに含んだ稍重馬場での開催が濃厚となってきた。
「クリスティは父キズナ、母父クロフネという武騎手に縁のある馬が揃っています。また、重厚感ある血統背景に加えて、母がダート2勝の成績を残しているように、渋った馬場は連対率が100%と得意です」(競馬誌ライター)
「ちょっと色気を持ちながら、キズナ産駒とのコンタクトを楽しんでくるつもりです」
オフィシャルサイトの日記で密かにやる気を見せた武騎手。翌日のインティの騎乗前に、クリスティとのコンビで弾みをつけたいところだ。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
PICK UP
Ranking
23:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
- 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
- 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
- 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
- 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
- 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
関連記事
JRA「ウチの流儀じゃない」C.ルメールの“不満騎乗”から2年3か月、エアグルーヴ一族の良血馬がついに才能開花!?
JRA【京都牝馬S(G3)展望】福永祐一と「再コンビ」ギルデッドミラーついに本格化か、同世代ロータスランド&スカイグルーヴも虎視眈々!
JRA横山典弘「ポツン騎乗」誕生にも関係!? 「18馬身差」から始まった砂の女王伝説、フェブラリーS(G1)唯一の牝馬優勝馬の悲劇的結末
JRAインティで参戦の武豊も「ハッとした」16年前のフェブラリーS(G1)、引退した名伯楽が取った驚きの選択とは
JRAオーナーの指示「ガン無視」が生んだ最低人気の衝撃V! フェブラリーS(G1)人気薄だからこそ怖い「重の鬼」