パチスロは依然として低迷。3月の全体的業況は大幅回復も…

3月の全体的業況は大幅回復も…

　パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチはこのほど、2022年3月期の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。

　同調査はパチンコ業界における景気動向の判定を目的に、2000年6月より四半期ごとに実施。今回は2022年3月10日から3月28日にかけてファックス及びWEBアンケートを行い、55企業、75地域から回答があった。

　これによると、過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全体的業況」はマイナス60.0ポイントと前回比で19.5ポイント良化。1月末の旧基準機撤去の影響を受けて、閉店したパチンコ店も見られたことからマイナスの影響も考えられたものの、例年3月期は回復する傾向にあり、その影響のほうが強かったと同社は推測した。

　悪化理由は現況(現在を含めたここ1ヵ月)、先行き(3ヵ月後まで)共に「自店来店客数の減少」が最も多く、現況で74.6％、先行きで72.6％。先行きでは「顧客単価の減少」が23.3％と、現況の18.3％より高い数値を示した。

パチスロは依然として低迷…

　稼動状況については、「パチンコ」はマイナス17.3ポイントと前回比で41.6ポイント、「パチスロ」はマイナス82.7ポイントと前回比で5ポイント良化。3ヵ月後はパチンコがマイナス12.0ポイント、パチスロがマイナス82.7ポイントとなり、回復傾向のパチンコに対して、パチスロは低迷が続く厳しい見通しとした。

　遊技料金別の稼働状況に目を向けると、通常貸し遊技料金の4円パチンコはマイナス17.6ポイントと前回比で36.6ポイント、20円パチスロはマイナス82.7ポイントと前回比で11.8ポイント良化。低貸玉パチンコはマイナス29.3ポイントと前回比で7.7ポイント良化した一方、低貸メダルパチスロはマイナス76.5ポイントと前回比で1.5ポイント悪化している。

　資本投資気運(遊技機)はマイナス45.5ポイントと前回比で77.6ポイント低下し、3ヵ月後にはマイナス56.4ポイントまで落ち込む可能性大。資本投資気運(その他設備)はマイナス23.6ポイントと前回比で2.8ポイント悪化したが、3ヵ月後はマイナス20.0ポイントまで回復する見通しとした。

　設置台数を増減差で見ると、「パチンコ設置台数」は15.1ポイントと前回比で15.1ポイント良化。「パチスロ設置台数」もマイナス18.9ポイントと前回比で18.8ポイント良化したものの、依然としてマイナス圏から抜け出せずにいる。

　遊技機購入費の増減差は、「パチンコ新台」はマイナス12.7ポイントと前回比で32.7ポイント、「パチスロ新台」はマイナス67.3ポイントと前回比で35.3ポイント悪化。「パチンコ中古機」も3.6ポイントと前回比で14.0ポイント、「パチスロ中古機」もマイナス18.2ポイントと前回比で10.0ポイント下降した。

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