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川田将雅「不在」で1番人気候補ゲットも無念の欠場。インタビュー企画で好評の人気ジョッキーが踏んだり蹴ったり

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今村聖奈騎手

 今年における競馬界の大きな話題といえば、ルーキー今村聖奈騎手の活躍ぶりが挙がるだろう。

 7月のCBC賞(G3)では、テイエムスパーダを勝利に導き重賞初騎乗・初制覇を達成。9月終了時点で勝利数は「39」に達しており、新人の中では突出した成績を残している。今秋はG1初騎乗など更なる活躍を期待するファンも多く、大きな注目を集めている。

 華やかなスポットライトを浴びる騎手がいる一方では、勝利はおろか乗鞍さえ確保が難しい騎手も存在する。

 特に3場開催だった夏競馬が終了し、2場開催となった影響は大きい。当サイトでの既報通り、物理的に出走馬の数が3分の2へと減るため、有力騎手以外の乗鞍は当然のように減ってくる。

 そんな影響を受けているのは、何も若手だけに限らない。普段は騎乗馬の確保に困らないベテランや中堅であっても、そういった事象を避けられないのが騎手の世界だ。

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藤岡佑介騎手

 関西の藤岡佑介騎手も、そのうちの一人である。

 2日はポートアイランドS(L)のカイザーバローズなど4頭の騎乗があったものの、1日に関しては乗鞍無しとなっていた。今週末は凱旋門賞(G1)に参戦する武豊騎手、川田将雅騎手、C.ルメール騎手、横山和生騎手などのトップジョッキーが不在だったが、それでも騎乗馬を確保することができなかった。

1番人気候補ゲットも無念の欠場

「もともと藤岡佑騎手は、1日の中京7Rでアストロフィライトに騎乗予定でした。

アストロフィライトは2020年の朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったグレナディアガーズを兄に持つ良血で、デビュー戦から欠かさず川田騎手が乗り続けていた馬。ただ今回は、その川田騎手が凱旋門賞で騎乗する関係で、藤岡佑騎手にチャンスが巡ってきたというわけです。

ですが、アストロフィライトはレース前日に跛行のため出走取消になってしまいました。藤岡佑騎手としてもガックリといったところでしょうね。前走も同クラスで3着に好走していて、今回はメンバー的にも1番人気候補だっただけに、思わぬ不運でチャンスを失ったと言えるでしょう」(競馬誌ライター)

 藤岡佑騎手は大手競馬ポータルサイト『netkeiba.com』で連載中のインタビュー企画『with佑』が好評を博し、競馬ファンの間でも広く知られている人気ジョッキーだ。

 実績面では川田騎手や吉田隼人騎手といった同期のトップジョッキーに後れを取っているが、2018年にはNHKマイルC(G1)を制覇。今年もここまで重賞3勝と確かな存在感を発揮しているだけに、この日の騎乗「0」は悔しい限りだろう。

 さらに、この日は重賞においても悔しいシーンがあった。

「この日は中京でシリウスS(G3)があったのですが、藤岡佑騎手は、前走のプロキオンS(G3)を川田騎手とのコンビで勝利したゲンパチルシファーとの新コンビで出走を予定していました。

しかし、こちらも直前に右後肢フレグモーネを発症してしまい回避することに……。

それだけならまだよかったのですが、レースではハピが2着に好走。本馬はずっと藤岡佑騎手が主戦を務めていた馬で、コンビ結成から2連勝してジャパンダートダービー(G1)で4着、前走のレパードS(G3)でも3着と好成績を残していましたが、今回はゲンパチルシファーに騎乗する兼ね合いで横山典弘騎手が騎乗していました。

好騎乗を見せた横山典騎手はさすがですが、藤岡佑騎手としては『自分が乗っていれば』と思うのは主戦騎手として当然でしょう」(同)

 藤岡佑騎手としても、まさか騎乗予定だった2鞍の相棒が相次いで回避になるとは思わなかったに違いない。まさに踏んだり蹴ったりの1日だった。

 とはいえ、今月末に迫る天皇賞・秋(G1)では、札幌記念(G2)を勝った有力馬ジャックドールとの参戦が控えている藤岡佑騎手。ケイアイノーテックのNHKマイルC以来、実に4年ぶりとなるG1勝利を挙げ、再び関係者へ存在感を示すことは出来るだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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