池添謙一

元騎手で現調教師の池添兼雄を父に持つ2世騎手の一人で、JRAでも屈指の勝負強さを持つ名手。だが、「普段からもっとやる気を出せ」と言いたくなるほど、通常のレースと大レースとのテンションの差が激しい。

G1の勝ち鞍だけなら日本でも屈指の存在である一方で、デビュー年に新人王に輝いて以来、タイトルらしいタイトルは何もない。リーディング争いへの執着もないのか、ベスト10にさえ入らない有様である。ある意味、気持ちよいほど徹底されているともいえる。

だが、G1をはじめとした大レースになると途端にやる気を出してくる。そういう性分なのだろうが、勝負へのこだわりは人一倍で、ラフプレーも厭わない感さえある。したがってファンも多いが、アンチも多い騎手である。

特にG1レースを勝った時は、とにかくオーバーリアクションでガッツポーズを連発。あまりにもアクションが大きすぎて、ネット上で「キモ添」と言われているようだ。

また、オルフェーヴルで菊花賞を制し3冠騎手となった直後、「フライデー」(講談社)に「ホステス愛人DVスクープ」をすっぱ抜かれている。真相は定かではないが、わきの甘さは業界屈指ということだろう。

だが、その反面、G1しか馬券を買わないようなライトファンからは、その勝負強い騎乗で多大な支持を受けている。

2016年の天皇賞・春でも13番人気のカレンミロティックで、キタサンブラックをハナ差まで追い詰めており、大レースで「池添騎手が乗っているだけで買う」というファンも多いようだ。

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