芸能界「最強ギャンブラー」見栄晴『競馬予想TV!』司会20年で導き出した答え。博打は「わからない」から面白い?【特別インタビュー】
――(笑)。でも武豊騎手からお話を聞けるのは、見栄晴さんだからこそですね。立場上、予想家や競馬関係者の方々からも意見を聞かれることもあるんですか?
見栄晴:そんなに多くはないけどね。でも、例えば調教師さんから話を聞いても、内容は競馬新聞と変わらないよ。だから、そんな簡単に当たらないんだよ。「これ、いいですよ」って言われて来るときももちろんあるけど、むしろ来ないことの方が多い。走るのは調教師さんじゃなくて馬だから。
――競馬に「必勝法はない」ということですね。
見栄晴:でもね、だから競馬は面白いんだよ。結局、他の人に左右されず、自分で真剣に予想するようになったから面白いんだよね。僕は競輪や競艇やオートも現場に行けばやりますけど、モノを言わない馬が走る競馬が僕にとっては一番面白い。
――まさにギャンブラーの矜持という気がします。
見栄晴:だって、簡単に当たったら面白くないでしょ。スリルも何にもなくなっちゃう。わからないことが多くて、わけがわからないから面白いんだよね――。
(文=浅井宗次郎)