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JRA「轟沈」カフェファラオと明暗、坂井瑠星ダノンファラオ「師弟の絆」でジャパンダートダービー勝利! 外国人騎手全盛時代に際立つ存在感

JRA「轟沈」カフェファラオと明暗、坂井瑠星ダノンファラオ「師弟の絆」でジャパンダートダービー勝利! 外国人騎手全盛時代に際立つ存在感の画像1

 8日、大井競馬場で行われた3歳ダート王決定戦・ジャパンダートダービー(G1)は坂井瑠星騎手の6番人気ダノンファラオ(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、直線で逃げ粘る4番人気ダイメイコリーダを競り落として優勝。

 2着に逃げ粘った4番人気ダイメイコリーダ、3着に8番人気キタノオクトパスが入り、JRA所属馬が上位を独占した一方、単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されたカフェファラオは7着に敗れた。

 坂井騎手、師匠の矢作芳人調教師ともに父が大井の元騎手で調教師。大井に縁のある師弟コンビが最高の結果を出した。今年の春のクラシック2冠を無敗で制したコントレイルを管理する矢作師は地方交流戦のダービーも手に入れた。

 前走の鳳雛S(L)を14着と大敗していたこともあり、ダノンファラオは6番人気の低評価。ユニコーンS(G3)を2着デュードヴァンに5馬身差の圧勝で大一番に臨んだカフェファラオがいたことも人気薄に拍車が掛かった。

 戦前に「行けたら行け」と指示を受けていたが、外のダイメイコリーダが速いと見るや、これを先に行かせて2番手の追走を選んだ。断然人気のカフェファラオが3番手のインコースから追い上げを図るも直線では差が詰まるどころか前を行く2頭から大きく後退。そのままレースを先導した2頭の叩き合いとなり、ダノンファラオが競り合いを制した。

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 自身のG1初制覇となった坂井騎手は「嬉しいです。乗せて頂いた関係者の皆様に感謝したいです」と勝利を噛み締めた。ダノンファラオを管理する矢作芳人調教師も「やはり道中はカフェファラオが後ろにいましたし、安心は出来なかったのですが、この馬の潜在能力を信じていました」と喜びを見せつつ、「今日は馬を褒めてあげたいです」と愛馬を労った。

 この勝利で9月5日に延期されたケンタッキーダービー(米・G1)の選定ポイントを獲得したが「今の状況ではケンタッキーダービーに向かうのは難しい。11月にまたJBCで大井へ帰ってきたいと思っています」と夏場は休ませる方針のようだ。師弟ともに緩さが取れればさらに良くなると、素質を高く評価されているダノンファラオ。秋にもこのコンビでの活躍が期待される。

「近年はG1レースで外国人騎手に有力馬が集中することも珍しくなく、かつてのように師匠が弟子を育てていた時代とは大きく変化しました。そんな中、今年の日本ダービー(G1)でも厩舎の期待馬であるサトノインプレッサを坂井騎手に任せたように、長い目で見守って来た矢作先生はいまどき珍しいかもしれませんね。

また、師の期待に応えた坂井騎手もさすがです。自厩舎の馬ではドレッドノータスで京都大賞典(G2)、ジャスティンで東京スプリント(G3)を勝っていましたが、今年のジャパンダートダービーでついに待望のG1勝利を手に入れることができました。坂井騎手にとってもこれは大きな自信となったでしょう。この秋はJRAのG1制覇にも期待したいですね」(競馬記者)

 最近はリーディング上位に若手騎手が顔を出すことも増えてきた。だが、G1のような大レースでは、実力のある外国人騎手に有力馬が集中する現実からも目は逸らせない。

 それだけに、断然人気で敗れたカフェファラオと明暗を分けた今年のジャパンダートダービーは、師弟の絆が際立つレースだったといえるのではないだろうか。

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