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JRA川田将雅「年間G1未勝利」の危機。“昨日の友は今日の敵”!? ホープフルS(G1)期待の星・ダノンザキッドに立ちはだかるクリソベリル一族

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JRA川田将雅「年間G1未勝利」の危機。昨日の友は今日の敵!? ホープフルS(G1)期待の星・ダノンザキッドに立ちはだかるクリソベリル一族の画像1

 このままG1未勝利で終わってしまうのだろうか……。

 6日、中京競馬場で行われたチャンピオンズC(G1)は4番人気チュウワウィザードが優勝。これまでに川崎記念、JBCクラシックと交流G1の勝利はあったものの、JRAのG1としては初勝利となった。

 その一方、1番人気クリソベリルはまさかの馬券圏外となる4着。国内無敗ということで、多くのファンはその勝利を疑わなかったはず。単勝オッズ1.4倍という圧倒的な支持がそれを物語っているが、その期待に応えることは出来なかった。

 レース後、川田将雅騎手は「今の具合でよくここまで来てくれたと思います。能力の高さで4着まで辛抱してくれました」とコメント。レース前から不安視された追い切りでの動きや、当日の馬体重がプラス12キロだったように馬体が絞り切れていなかったことが敗因として推測される。

 この敗戦で窮地に立たされているのが川田騎手だ。

 現在、162勝で全国リーディング2位の川田騎手。トップのC.ルメール騎手とは31勝差をつけられているが、3位福永祐一騎手とは37勝差のセーフティーリードを保っている。そのため、全国リーディング2位は当確状態だ。また、勝率ではルメール騎手の26.4%を上回る28.5%と抜群の成績である。

 しかし、G1の舞台では昨年のチャンピオンズCをクリソベリルで制して以来、19連敗中。今年の成績は[0-1-1-15]で、連対率が5.9%、複勝率が11.8%と散々な結果に終わっている。これではファンの間で「G1の川田は用なし」と言われても仕方ないかもしれない。

 そんな状況のため、“確勝級”に思われたクリソベリルで連敗をストップできなかったことはかなりの痛手だろう。

 だが、川田騎手には今年G1未勝利を食い止めるストッパー候補がまだいるようだ。

「東京スポーツ杯2歳S(G3)を勝ったダノンザキッドはかなり期待できそうですね。昨年、コントレイルが勝った出世レースを余裕のある勝ちっぷりで制しましたし、来年のクラシック候補筆頭ですよ。

そんなダノンザキッドはホープフルS(G1)に出走を予定しているため、川田騎手にとって今年の初G1制覇に期待できそうです」(競馬記者)

 しかし、ダノンザキッドにそう易々とG1制覇をさせまいと立ちはだかる強敵・オーソクレースを忘れてはならない。

 マリアライトの初仔(父エピファネイア)であるオーソクレース。デビュー2連勝でアイビーS(L)を制し、こちらもホープフルSでは上位人気が予想される期待の良血馬だ。

 実は、祖母クリソプレーズということで、オーソクレースはクリソベリルの甥にあたる。つまり、チャンピオンズCで心強い味方だったクリソベリルの近親が川田騎手のG1制覇に大きな障害となりそうだ。

 クリソベリルでG1勝利を逃した川田騎手は、ホープフルSで意外な刺客を打ち破ることができるだろうか。

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