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元JRAジョッキー安藤勝己氏「決めてくるのが今の松山」に和田竜二は何を思う……ディープボンド中山金杯(G3)惨敗にファンからも疑問の声

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元JRAジョッキー安藤勝己氏「決めてくるのが今の松山」に和田竜二は何を思う……ディープボンド中山金杯(G3)惨敗にファンからも疑問の声の画像1

 和田竜二騎手は何を思うのか……。

 5日、中山競馬場で行われた中山金杯(G3)は、1番人気のヒシイグアスが優勝。2勝クラス、3勝クラスと連勝して迎えた一戦であったが、勢いそのままに3連勝で重賞初制覇を果たした。

 一方、14着と期待を裏切ったのが2番人気のディープボンド(牡4歳、栗東・大久保龍志厩舎)だ。

 明け4歳となった同馬は3歳クラシック戦線でも、日本ダービー5着、菊花賞でも4着となるなど、世代トップクラスの存在。古馬とは初対戦であったが、過去の実績からも上位人気に推されて当然の馬だったといえるだろう。

 皐月賞(G1)では横山典弘騎手が騎乗し10着と惨敗したが、それ以外のレースでは和田竜騎手が騎乗。これまで京都新聞杯(G2)を勝利するなど、コンスタントに結果を出してきた。

 引き続き和田騎手が手綱を取った中山金杯は17頭立てのレース。外枠勢がこぞって前へと押し上げる積極的な競馬をしたことから、ディープボンドは無理せず後方からの競馬を選択した。

 3~4コーナーにかけて前に進出する動きを見せると、直線では馬群の外目。ジリジリと伸びてはいたが、残り200m辺りからは前が壁に……。これまでのレースでは全て4コーナー6番手以内と先行力を武器としてきたが、今回は後方からの競馬が結果的にアダとなった。

 これには一部の競馬ファンからも、SNSや掲示板を通じて「なんで後方から?」、「切れる脚のある馬じゃないのに」、「これでは持ち味が生きない」など、後方待機策を疑問視する声が挙がった。

「後ろからの競馬とは意外でしたね。スタートは悪くなかっただけに、少し消極的なレース運びに感じました。和田竜騎手が『後ろからこられて位置取りが悪くなった』と話しているように、スタート後に外の馬が次から次へと前に行ったことが想定していない展開だったのかもしれませんね。先行しての粘り込みが持ち味の馬ですからもう少し強気に乗って欲しかった気もします。次走の巻き返しに期待したいですね」(競馬記者)

 元JRAジョッキーの安藤勝己氏は、中山金杯を勝利したヒシイグアスについて「人気しすぎかなとも思ったけど、決めてくるのが今の松山。1角までに位置を取ってから楽させて、直線追い出すまで余力を残しとる」と松山弘平騎手を称賛。対照的に消極的な競馬で位置を取りに行かなかった和田竜騎手には手痛い言葉だ。

 6日が誕生日の大久保調教師には勝利こそが最高のプレゼントとなるはずだったが、和田竜騎手にとっても悔いが残る敗戦となってしまった。

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