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JRA武豊腰痛で3日間開催「騎乗断念」……。シンザン記念(G3)最多7勝ジョッキーから乗り替わりも、ダディーズビビッドは大歓迎!?

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 8日、武豊騎手が腰痛により今週末に行われる3日間開催の騎乗をすべてキャンセルすることが明らかになった。

 自身のホームページで発表しており、医師の診断では急性腰痛で、3日から5日の安静が必要とのことだ。関係者への謝罪も述べ、「しっかり治してまいります」と来週の騎乗に向けて意気込んだ。

 今年、武豊騎手は開催初日で3勝を挙げる好スタート。わずか1日の開催日数ではあるが、リーディング1位の好発進を切っていただけに、悔やまれる戦線離脱だ。3日間で全23鞍の騎乗を予定していたが、すべて乗り替わりとなる。

 当初、日曜のシンザン記念(G3)ではダディーズビビッド(牡3歳、栗東・千田輝彦厩舎)に騎乗を予定していた。

 現3歳世代にとって最初の新馬戦となった昨年6月6日の新馬戦を勝ち上がったダディーズビビッド。2歳戦白星一番乗りとなった武豊騎手は「まだ仕上がり途上という気がしましたが、乗り味は良かったです。先々が楽しみです」と成長に期待を膨らませた。

 その後、同コンビでは野路菊S(OP)を2着に敗れたが、中京芝1600mのこうやまき賞(1勝クラス)を優勝。シンザン記念でも注目を集める1頭である。さらにキズナ産駒ということで、武豊騎手にとってなじみ深い血統だけに期待は大きかっただろう。

 6日に更新したホームページの日記で、武豊騎手は中京の馬場状態について「発表は良馬場ですが、乗った感触は道悪のそれ。内も外も緩い感じなので、結果として前残りの競馬が多かったのではないかと思っています」と見解を語った。

今週末の開催でも同じ傾向が続くとすれば、先行策を得意とするダディーズビビッドに有利に働きそうだ。シンザン記念の制覇を虎視眈々と目論んでいたかもしれない。

 また、武豊騎手はシンザン記念と抜群の相性を誇っており、最多の7勝を挙げている。02年から05年にかけては4連覇という偉業も達成。ダディーズビビッドは最高のパートナーを失ったように感じられる。

 だが、今年のシンザン記念は中京開催という点で、この乗り替わりがプラスに転じるかもしれない。

 過去5年、武豊騎手の中京芝1600mの成績は[2-11-6-26]で、勝率はわずか4.4%。先日の京都金杯(G3)で1番人気シュリに騎乗するも、5着に敗れたのは記憶に新しいだろう。昨年の通算成績が勝率17.2%だったということを考えれば、いかに低い数字であるかわかる。また、2着回数が11回ということは、勝ちきれないレースが多いということだ。このデータから、中京マイルは得意としていないと言えるだろう。

 武豊騎手がシンザン記念を得意としているとはいえ、中京開催となれば話は別。むしろ、急遽の鞍上変更がダディーズビビッドにとってプラスに働く可能性があるのだ。

 新パートナーに浜中俊騎手を迎えるダディーズビビッドがどのような走りを見せるか注目したい。

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