
JRA武豊を襲った「2年前」の悪夢!? 突然のアクシデントにアーモンドアイも被害、アイビスSD(G3)あのお騒がせ馬が新天地で復活?
25日、新潟競馬場で行われるアイビスSD(G3)にロジクライ(牡8歳、栗東・須貝尚介厩舎)が出走を予定している。
ロジクライはデビュー2戦目を除き5歳までマイルに拘ってきたが、6歳時に出走した芝1400mの阪急杯(G3)で3着と好走。続く高松宮記念(G1)では初の1200mながらも、G1メンバーを相手に勝ち馬ミスターメロディから0.5秒差の8着と健闘した。
その後は1200mから1600mを使ってきたが、近2走はダート戦。今年で8歳と競走馬としては高齢で、初の千直は未知数だ。
しかし、1週前の追い切りは栗東坂路で4ハロン50.6秒と1番時計をマークしたようにまだまだ元気一杯。陣営は『スポニチ』の取材に対し「坂路であれだけ時計の出るタイプ。距離が短くなるのはいいと思う」と話しており、決して侮れない存在だ。
ただ、直線1000mの短距離戦ということもあり、やはり気になるのはスタート。一昨年の「悪夢」を覚えているファンも多いのではないだろうか。
鞍上が戸崎圭太騎手から武豊騎手に乗り替わって迎えた2019年の安田記念(G1)は、ゲート発走直後に左側へ斜行したロジクライが、ダノンプレミアム、アーモンドアイ、ペルシアンナイト、ロードクエストの進路を妨害。降着こそ免れたが9着に敗れ、ロジクライは発走調教再審査、騎乗した武豊騎手も騎乗停止処分を科されている。
レース後、武豊騎手は「スタートの1歩目は出ましたが、その後に物見をして内にヨレてしまいました」と釈明。「接触した3、4頭に迷惑をかけて申し訳ないです」と謝罪をした。
この件については一部の競馬ファンの間でもSNSや掲示板を通じて話題となったが、様々な憶測が飛び交っているようだ。
「安田記念ではスタート後にゲート裏の職員が、全力疾走でゲート裏外から内に向けて走っています。武豊騎手の『物見をして内にヨレてしまいました』という言葉からも、一部のファンからはこれがスタート後の斜行に影響したのではないかという声も出ていますね。
一般的に馬の視界は350度ほどと言われていますから、ゲート裏の人間の動きに驚いたとしても不思議はありませんよね。その後は発走調教再審査もあってかロジクライにスタート後の大きな斜行は見られませんから、それほど気にしなくても大丈夫ではないでしょうか」(競馬誌ライター)
真偽は定かではないが、レースのパトロールビデオを見てもゲート裏の職員が走っていたのは確か。どちらにしても、その後のロジクライのスタートからは心配無用ということなのだろう。
あとは、新潟千直で圧倒的に有利だと言われる外枠。これさえ引ければ、アッと驚く激走も期待できるかもしれない。
(文=北野なるはや)
<著者プロフィール>
某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……