JRA ソダシに続く「女王候補」誕生も……、3馬身半差の圧勝デビューのベルクレスタがクラシック戦線で苦戦するかもしれない「理由」とは

1日、新潟競馬場で行われた芝1600mの2歳未勝利戦は、単勝オッズ1.3倍の支持を集めたベルクレスタ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)が勝利した。
初戦は惜しくも2着に敗れたベルクレスタ。前走と同じく道中は先行集団を射程圏内に入れての追走。直線に向くと馬群を割るように伸び、最後は2着のプラウドオブユーに3馬身半差を付ける完勝だった。勝ち時計は1分35秒6。
騎乗した松山弘平騎手は「上手く馬の後ろで溜められた。最後は良い脚で抜けてくれて、着差以上に強い競馬。ここでは力が違いました」と手応え充分のコメント。
上がり3ハロン33秒8はメンバー中唯一の33秒台であり、同2位マニカルニカの34秒6を0秒8上回っていた。松山騎手のコメント通り、まさにここでは力が違った感じで、今後は重賞戦線での活躍も期待できそうだ。
管理する須貝厩舎にとっては昨年の阪神JF(G1)、今年の桜花賞(G1)を無敗で制したソダシに続き、2年連続で女王候補の誕生となったかもしれない。次走はまだ明らかになっていないものの、牝馬クラシック路線で注目の1頭だろう。
だが一方で、血統的にはやや気になる点も存在している。
ベルクレスタは父ドゥラメンテ、母ベルアリュールII。半姉は本馬と同じ須貝厩舎に所属し、2017年のヴィクトリアマイル(G1)を制したアドマイヤリードだ。
15年7月、中京競馬場で行われた芝1600mの新馬戦。後に“幻のダービー馬”と呼ばれ、現在は種牡馬としても活躍しているシルバーステートを破り、一躍クラシック候補に躍り出たアドマイヤリード。
しかし2戦目のファンタジーS(G3)は8着。3戦目の白菊賞(500万下)は勝利するものの、続く阪神JFは9着。以降、チューリップ賞(当時G3)16着、桜花賞5着、オークス(G1)15着と、どこかチグハグな印象だった。
白菊賞以来の勝利を挙げたのは古馬である4歳になってからであり、ヴィクトリアマイル優勝も4歳時だった。
晩成型だったといってよさそうな姉のアドマイヤリードである。となると妹のベルクレスタも奥手の可能性があり、2歳重賞やクラシック戦線では、姉同様に苦戦を強いられる可能性もあるかもしれない。
「アドマイヤリードは新馬戦を勝利したときの馬体重が398キロ。オークス出走時が404キロと、能力はあるものの身体の成長が追いついていない感じでした。古馬になり、430キロ前後まで成長してから重賞戦線でも活躍するようになります。晩成型である父ステイゴールドの影響もあったかもしれません。
ベルクレスタは姉よりも二回り以上大きい470キロ。ドゥラメンテ産駒はまだ2世代目のため成長過程に未知の部分もありますが、馬体に関していえば2歳重賞やクラシック戦線から活躍してもおかしくはないですね」(競馬記者)
今回ベルクレスタが繰り出した小気味の良いフットワークからの末脚は、アドマイヤリードを彷彿とさせるまさに一級品と呼べるものだった。もしクラシックの壁に跳ね返されても、古馬になってからG1を制した姉同様に、長い目で見守っていきたい1頭である。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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