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阪神JF(G1)1番人気ナミュール敗戦は「タックル被害」が決定打!? 不完全燃焼に元JRA安藤勝己氏も「力負けやない」

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 12日、阪神競馬場行われた阪神JF(G1)は、直線外から抜け出した3番人気のサークルオブライフが優勝。重賞を連勝で2歳女王の座を手にし、来年の桜花賞馬候補へと名乗りを上げた。

 レース後、「来年ものすごく楽しみ」と振り返ったM.デムーロ騎手も好感触だった。

 そんな兄に対し、1番人気を裏切る格好となってしまったのは、4着に敗れた弟のC.デムーロ騎手とナミュール(牝2、栗東・高野友和厩舎)のコンビだ。

 まだキャリア2戦と少ないながら、前走の赤松賞(1勝クラス)圧勝を評価され、1番人気の支持を受けた。レースの勝ち時計1分33秒8は、サークルオブライフが優勝した重賞のアルテミスS(G3)の1分34秒0よりも0秒2速く、ナミュールは上がり最速33秒0の末脚を披露していた。

 同じ良馬場での開催。当時7番人気と伏兵的な存在だったサークルオブライフが、2着馬にクビ差の辛勝だっただけに、ファンがナミュールを上に評価したのも不思議ではなかっただろう。

 しかし、レースでは兄であるM.デムーロ騎手が意地を見せ、ナミュールとコンビを組んだ弟のC.デムーロ騎手は、残念ながら4着と振るわなかった。

 大舞台に強いノーザンファーム生産馬に、世界的な名手へと成長したC.デムーロ騎手が起用されたように陣営の勝負気配は明らか。まともならこの馬が勝利の最短距離に位置していたように思われたが……。

 では、なぜナミュールは人気を裏切ってしまったのだろうか。

「ゲートの出が良くなく後方からのレースになりましたが、向正面で前の馬がゴチャゴチャした時に怖がって内に入る形になりました。直線では最後に前があいて馬場の悪い内から伸びています。今日は外枠が難しかったです」

 レース後のコメントでC.デムーロ騎手は、スムーズなレース運びが出来なかったことと、外枠が敗因の一つだと説明。元JRA騎手の安藤勝己氏も自身の公式Twitterにて「スタート後に脚使って、道中また詰まって下げたからね。この馬だけは力負けやない(一部引用)」と不完全燃焼だったことを示唆。こちらについては、C.デムーロ騎手のコメントと通じるところもある。

 その一方、レースを見ていて8枠17番からスタートしたナミュールが、最内から伸びて来たことに違和感を覚えたファンも少なくなかったのではないか。

 阪神の芝は、先週からBコースに替わったとはいえ、やはり伸びていたのは外。ただでさえフルゲート18頭立ての多頭数で、進路取りが難しくなる内を突くメリットはそれほどないように思える。

「ナミュールの上がり3ハロン最速33秒6の末脚は目を引きましたが、馬場の悪い内を通ったこともあって最後に伸び切れませんでしたね。パトロール映像を見ても、サークルオブライフの通った進路とは芝の状態が明らかに違っていました。

現在の外伸び馬場を把握していれば、あえて内を突かなくてもと思ったのは私も同じですが、どうやらスタート直後に受けた不利でそうせざるを得なかったように思います。これがなければ勝てたとまではいえませんが、外を回すという選択肢がなくなった原因の一つではないでしょうか」(競馬記者)

 確かにナミュールは出遅れたとはいえ、当初は真ん中から外の進路を視野に入れられるポジション取りだった。ここまではC.デムーロ騎手の修正プランにも入っていたはずだ。 

 だが、ちょうどサークルオブライフの直後につけた辺りで、酒井学騎手のサクと馬体が接触し、5~6頭分くらい内へ逃避しているのだ。ただでさえマイナス10キロで430キロの小柄なナミュールにとっては大きな痛手となったに違いない。記者が外を回す選択肢がなくなったと指摘したのはこのことだ。

 実際、加害者となった酒井騎手が「やってしまった」という感じで、ナミュールの行方を一瞬チラ見で追っているシーンがある。一旦内へ弾き飛ばされた上で、再び外に行くロスを避けようとしたC.デムーロ騎手がイチかバチかのイン突きを選んだのも、やむを得なかったのかもしれない。

 レースでは一瞬の判断が結果を左右するため、これもまた結果論であることに違いはない。それでも絶望的な状況から、コンマ2秒差まで巻き返したナミュールだけに、チグハグな騎乗に終わってしまったことは残念でならない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

 

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