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JRA 武豊でも勝てなかった「1.8億円」ホース!デビュー2戦続けて「惨敗」も未来が明るいワケ

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武豊騎手

 18日、中京競馬場で行われた4Rの2歳未勝利戦は、2番人気のアランヴェリテが逃げ切り勝ち。4戦ぶりに芝へ戻った本馬が、前走8着から大きく巻き返すことに成功した。

 鞍上の小沢大仁騎手も「芝が良かったですね。スッと行けました」と、好走の要因の1つに脚元を芝へ替えたことに言及。本領発揮の舞台がはっきりしただけに、今後さらなる飛躍が期待できそうだ。

 一方で、約半年ぶりの実戦でリベンジへ挑むも7着に敗れたのが、武豊騎手のダノンフォーナイン(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。

 ダノンフォーナインは2019年のセレクトセールで1億8000万円(税抜)で落札されたディープインパクト産駒。母は米国の芝重賞を2勝しており、高額の良血馬としてデビュー前から注目を集めていた。

 新馬戦は宝塚記念(G1)当日の阪神5Rの芝1800mのレースで、ダノンフォーナインのほか兄弟に活躍馬が多数いる良血馬が集結。また昨年の同レースは、後にホープフルS(G1)を勝つダノンザキッドが制し、2着が重賞2勝のワンダフルタウンだったこともあり「伝説の新馬戦」と戦前から騒がれていた。

 先述のダノンザキッドや、17年の朝日杯FS(G1)を勝ったダノンプレミアムも当該の新馬戦を勝ったことから、同じ「ダノン」冠のダノンフォーナインも勝利を期待されたが、結果は8着。1着馬からは3秒以上の差がある惨敗で、幸先の悪い門出となった。

 しかし、デビューで惨敗したことには理由があった。元々喉の調子が悪く、喉鳴りの症状がでたからだ。喉鳴りは別名「喘鳴症」とも呼ばれ、運動時に充分な呼吸ができず、競走能力に悪影響を及ぼす一種の病気だ。

 喉鳴りでもレースへ出走することはできるが、デビュー戦の結果を受けて陣営は治す選択を決断。放牧に出して、喉の手術を行うことにした。

 幸い術後の合併症も起こさず手術に成功したダノンフォーナインは帰厩すると、動きが良くなるのを待ちながら、じっくりと調整。ようやく動ける態勢になってきた今回、満を持して戦線へ復帰した。

 復帰初戦は馬体重がプラス12キロと若干太め残りに見えるが、鞍上は武豊騎手へスイッチ。デビュー前の評判と武騎手の手腕へ期待するファンによって、単勝オッズ7.8倍の5番人気と高い支持を得た。

 7枠13番と外目からの発走となったダノンフォーナインは、抜群のスタートを切るも、内の2頭が先手を主張する構えを見ると引いて3番手へ。逃げ馬と番手の馬を外目からマークする形で直線へ入ったが、前2頭を中々捉えられず。最後は追い上げてきた後続馬に次々と差されてしまい、7着に終わった。

「うーん……。喉の手術明けや余裕残しの馬体だった影響か、ピリッとしませんでしたね。

8着の前走が1着と3.3秒差ですが、今回は0秒6差です。着順は1つしか上がっていませんが、デビュー戦から大きく前進していると思います。今回が叩き台と思えば、上々だったと思います。次戦は本命印を打とうか迷いますよ」(競馬記者)

 奇しくも勝ったアランヴェリテは6月の新馬戦でも顔を合わせており、当時2着だった同馬との差は3.2秒だったが、今回0.6秒と大きく差が縮まった。高額良血馬の本領発揮が次走の3戦目となることに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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