パチンコ「ゴト行為」の減少は真実か? 最新の対策と撲滅への可能性に迫る!
“暗い話題”が続いているパチンコ業界。
メーカーの破産や事業撤退、遊技機の自主規制、遊戯人口の大幅減少。更には連日のように報道されるパチンコ店での”事件”……今や『パチンコ』というワードには”暗い話題”が付き物だ。
ただ、決して”明るい話題”がない訳ではない。
例えば大当たり確率が1/40程度となる、新しいカテゴリー『ちょいパチ』。ギャンブル的要素が弱い『ちょいパチ』は、パチンコ依存症の減少に繋がり得る存在として注目を集めている。
また(株)ジョイコシステムズ・(株)パチンコビレッジ・(株)フリークアウトの3社は、全国4会場で3社合同フロンティアセミナーを開催する事を発表した。
「パチンコ業界に明るい話題を振りまくセミナー」との事だが、開催理由は「昨今の業界に追い風を吹かせ活性化を図りたい」という共通目的があるという。
つまりパチンコ業界も衰退し続けている現状に屈している訳ではない……庶民の娯楽や息抜きとして浸透した『パチンコ文化』の存続を本気で考えているのだ。今後も様々な対策を打ってくる事は明白であり、パチンコ業界の再浮上に向けた動きは激化していきそうな印象である。
その上で避けて通れないのは『不正手口』との闘いだ。不正な方法で出玉を獲得する『ゴト師』の存在が、パチンコ業界の衰退に影響を与えた要因の一つである事は間違いない。
かつては年間の被害額「約500億円」とも言われた”ゴト行為“は、店側へ多大な被害を与えてきた。予てより業界が掲げてきた『ゴト撲滅』という悲願達成なくして、再浮上はないだろう。
ただ、その点に関しては着実に前進しているとも一部では報じられている。パチンコ台のセキュリティー・店側のゴト防止設備の強化など、業界は様々な対策を講じ対応してきた。
また”規制強化”により、出玉を抑えざるを得なくなった点も影響しているだろう。現在は短時間で大量の出玉獲得が困難な台が大半。”ゴト行為”を行う為のリスクに見合うだけの出玉を得ることは厳しいと考えるのが妥当だろう。
ただ現場の人間が見せる反応は、私が想像していたものと違うものであった。
「時代と共にゴト行為も変化してきましたが、それらに対応できる策を執っている事は確かです。具体的な話をする事はできませんが、最新の手口も把握する事は可能と言えるでしょう。ただ、やり方が巧妙になっていますからね……。完璧に対応する事は決して簡単ではないですよ」(某パチンコ店店長)
もしや、”ゴト行為”が劇的に減少しているとは言えないのではないか……そのように思える反応だったというのが私の感想だ。
バージョンアップされたウィルス対策ソフトが開発されても、それをくぐり抜ける新たなウィルスが作られる事と同様……本件も典型的な『いたちごっこ』にあたるのであれば、我々が考えている以上に『ゴト撲滅』の実現は厳しい課題なのかもしれない。
ただ、改めて言うまでもなく”ゴト行為”は犯罪。決して許されない悪質な行為が、この世から消える事を祈るばかりである。
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