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大躍進の「若手騎手」が日本ダービー初騎乗へ!「因縁」川田将雅ジャンタルマンタルはNHKマイルCへ…武豊シュガークンに迫る末脚で優先権獲得
![鮫島克駿騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240331_sameshimakatsuma_314.jpeg)
ショウナンラプンタ&鮫島克駿騎手がダービー優先権獲得!
27日に行われたダービートライアルの青葉賞(G2)。勝利した武豊騎手騎乗のシュガークンにはアタマ差で及ばなかったものの、2着で日本ダービー(G1)の優先出走権を獲得したのがショウナンラプンタ(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)と鮫島克駿騎手のコンビだ。
好位のインをスムーズに追走していたシュガークンに対し、ショウナンラプンタは馬群の外で口を割るなど、折り合いに苦労する場面も見られた。ただ最後の直線は外から鋭く脚を伸ばして勝ち馬とタイム差なしまで追い込み、負けてなお強しの印象を残した。
鮫島駿騎手はレース後「あそこまで行ったら勝ちたかった」と悔しさを滲ませながらも「『最低限、ダービーへの権利を』と思っていたので、(権利を獲れたことは)良かったです」とコメントしており、大舞台の切符を掴んだことにひとまず安堵したようだ。
「(ショウナンラプンタを管理する)高野調教師もレース後に『走りが難しい馬』と話すなど、まだまだ課題の多い馬ですが、それでもゴール前で鋭い末脚を見せていたように能力を秘めていることは間違いありません。
勝ったシュガークンも強かったものの、日本ダービーに出走すれば今年5戦目とやや使い詰めなのが気がかり。むしろ同3戦目と余裕のあるローテーションで臨めるショウナンラプンタの方が面白い存在となるかもしれません」(競馬誌ライター)
またショウナンラプンタのデビュー戦から手綱を取り続けている鮫島駿騎手は、本番でも続投が決まれば待望のダービー初騎乗になる。
今年でデビュー10年目の節目を迎えた27歳の同騎手は、27日終了時点で41勝をマーク。キャリアハイのペースで勝ち星を積み上げ、全国リーディングでも5位に入る大躍進を遂げているが、これまでG1レースを勝利した経験はない。
昨年の天皇賞・春(G1)を勝ったジャスティンパレスや、スプリンターズS(G1)覇者ママコチャなど、元お手馬が乗り替わった後にG1を勝利するシーンも目立っており、昨年12月に鮫島駿騎手から川田将雅騎手に乗り替わりで朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったジャンタルマンタルもそんな1頭だ。
同じ高野厩舎のジャンタルマンタルで乗り替わりに…
![ジャンタルマンタルと川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231217_jantarumantaru_kawadayuuga_113.jpeg)
鮫島駿騎手は新馬とデイリー杯2歳S(G2)で2連勝に導き「この馬と必ず大きいところを獲る気持ち」とジャンタルマンタルへの期待を語っていたものの、朝日杯FSでは川田騎手にスイッチとなってしまった。
そんな悔しい経験もした鮫島駿騎手だが、かつての相棒と同厩舎のショウナンラプンタでダービーの優先チケットを掴んだことは、何かしら運命めいたものが感じられる。
「鮫島駿騎手はもう1頭のお手馬インザモーメントが、来月4日の京都新聞杯(G2)に出走予定。ダービーの騎乗馬に関する最終結論的なものは、来週の結果次第となるかもしれませんね。
ちなみに因縁のジャンタルマンタルと川田騎手のコンビは、NHKマイルC(G1)に出走を予定しているため、ダービーでぶつかることはなさそう。これは余談ですが、同馬がマイル路線に進むこともあり、川田騎手は現時点でダービーの騎乗馬が決まっていないみたいです」(同)
いずれにせよ、日本ダービー初騎乗が見えてきた鮫島駿騎手。これまで経験した悔しさを糧に、競馬の祭典でその手腕を見せつけたい。
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