パチンコ「一撃10万発」も可能な“画期的”スペック！新感覚の「超連チャン」…そのカギは「○○」にあり!!

　かつて仕組みを逆転させることによって「天井」を実装したパチンコ機が存在したが、少し前に「ストック」機能を持ったパチンコが登場し、いまでは「ストックループ」を実現するまでに至っている。

　そんなストックマシンの最新作『P緋弾のアリア4 緋弾覚醒編』について、今回は掘り下げてみよう。

　同じような仕組みに『Pフィーバーアイドルマスターミリオンライブ！』があるが、本機はその先を行くストックのシステムを構築することに成功したのである。

　なぜなら、ストックがループできないと連チャンが終了してしまう『ミリマス』に比べ、本機はストックが途切れても連チャン自体は継続するゲーム性となっているからである。その出玉力は折り紙付きで、中には「一撃10万発」を超える出玉報告もあった。

　本機のシステムの肝となるのが、ストックモード「V Attack STOCK TIME（VAST）」。これは連チャンモード「強襲任務」で発生する大当りの一部で、わかりやすくいえば「小当りRUSH」のような存在なのである。

　小当りRUSHは確変の一部から突入する上位モードで、小当りRUSHを含まない確変を引けば通常の確変モードに戻る。そのようなイメージとなる。

　ところで、本機のシステムを成立させるためのカギとなるのが「普通図柄」である。普通図柄とは電チューを開放させるためのサブデジタルのことで、通常時は短い開放で玉が入賞することはほとんどないが、右打ちなどの特別な状態になると開放時間が長くなり、入賞率があがることで出玉を減らすことなくプレイできるようになる。

　本機の特図2、つまり電チュー抽選は1/1の確率で大当りするため、この短い開放・ショートと長い開放・ロングのパターンという状態の変化によって当る/当らないを振り分けている。

　すなわち、本機の右打ちモード「強襲任務」とは、普通図柄抽選の1/73で当選する電チューのロング開放＝電チュー入賞＝大当り（電チューに入賞すれば1/1で当る）を引き当てるモードとなり、厳密には時短ではなく、普通図柄の抽選回数を100回行うまで継続する特殊なモードなのである。

　ちなみに、「強襲任務」では電チューロング開放のパターンしか抽選されていないが、「強襲任務～Reload～」だとショートパターンの振り分けも存在し、ロング開放の抽選確率が1/236.6と大幅に低くなるように設計されている。したがって、前者なら約75％の引き戻し率が後者だと約19％と、単純な電サポ50回と100回以上の大当り期待値の差が生じるのである。

　そして、その電チューロング開放当選の一部（25％）では、図柄が当りまで長時間変動するようなフラグが仕込まれていて、この時間で同時に抽選している普通図柄のロング開放を引き当てれば、特図2の大当りが保留の分だけ蓄えられる、いわゆるストックが発生するようになっているのでる。

　また、特図2で大当りすれば必ず「強襲任務」に突入するので、「VAST」で弾切れ（ストックなし）になっても「強襲任務」へ復帰できるようになっていて、ここでまたロング開放を引き当てば連チャンが継続するし、もちろん「ライトニングバレットチャンス」や「VAST」に再突入する可能性もある。

　こうして普通図柄によって当る/当らないをコントロールすることで、新たなストックパチンコのメソッドを構築することができたのである。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】

■甘デジ超RUSH「105連27000発」に続く歓喜を期待！「77％継続×1000発」…激アツの「覇権タイトル」が遂に始動!!

■パチンコ『百戦錬磨の猛者たち』と共に歩んできた一発台…終焉へと向かい始めた頃「最後の大物」と呼ぶに相応しい“アノ機種”が!?

■パチンコ「最大3200×83％」の超スペックも話題！『北斗』シリーズの生みの親…大手メーカーが仕掛けた「成り上がり術」とは