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甘デジ通常時のみ「V入賞抽選」を行う激レア仕様!「2種1種タイプ」の超個性派マシン!!

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 逆方向に回転するルーレット式のドットデジタルと中央に鎮座する2人のバニーガールが特徴的な『CRフィーバーバニー&バニー』。

 本機は3回権利が数珠連チャンする爆発力で局地的な人気を集めた『バニーズII』を継承したマシンである。継承といっても、ビジュアル面に特化したものであって、合算大当り確率が1/150で大当り(3or7のゾロ目)した場合に以後2回の大当りが発生する「権利物」といったスペック面で譲り受けたものはほとんどない。

 ただ、ゲーム性の面において、『バニーII』は「33」「77」で大当り(出玉約2000発)、「37」「73」の組み合わせで小当り(出玉約120発)と2つの当りが存在するが、本機においても大当りに際し2つのルートが用意されているのである。

 前者のゾロ目揃いは問答無用で大当り。一方の「37」「73」のバラケ目の場合は絵柄停止後に上部チャッカーに入賞させ、ドット下部に搭載されたルーレット型の回転役物で赤いポケットに白玉が入賞すれば大当り(V入賞)、つまり役物抽選となる。

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 しかし、役物抽選とはいっても実際にルーレット役物で物理判定を行っているわけではなく、初代『牙狼』や初代『AKB』のようなタイミングによって「V」が決まるテジパチ的1種2種混合機のそれである。

 そう、本機は1種2種混合機なのであるが、右打ち中は逆に図柄当りのみの抽選となるので順序的な正確性をいうと「2種1種」タイプになる。このために、内部では従来とは少し異なる複雑な内容に。

 初当り後は60%で100回転の連チャンモード「バニーラッシュ」に突入。ただ1種2種混合機なので確変は搭載できない時短機能となる。また、基本的な大当り確率の表示は図柄揃いとバニーチャンスによるV入賞確率の合算表記なので、右打ち中は前者のみの確率抽選で展開される。

 スペック的には大当り確率が1/114のライトタイプ(A)と1/79.9の甘デジタイプ(G)の2パターンが用意されているが、ライトタイプは約1/144.7、甘デジタイプなら約1/109.6と若干低めで右打ち中の抽選がなされていることになる。

 したがって、継続率も図柄揃い確率を元に計算されるので、前者が約50%、後者が約60%と合算の大当り確率より低くなる点に注意が必要。本来の大当り確率でループ率を見積もると全然連チャンしないように感じられてしまうのである。

 とはいえ、ライトタイプなら右打ち中の80%が、甘デジでも50%が最大出玉となる15ラウンド大当りになるのでボリューム感は抜群。特にライトタイプは約1500発と上位カテゴリーに匹敵する出玉感となる。

 デジタル、演出、スペックとそれぞれに個性を発揮した『CRフィーバーバニー&バニー』。印象的な一台である。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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