甘デジ「10R比率5％→50％」へ超強化される新台も話題！ 実力メーカーが生んだ印象的な機種を振り返る
平和が甘デジ新台をリリース予定
平和から人気シリーズ最新作『Pめぞん一刻～Wedding Story』の甘デジタイプが登場する。大当り確率が1/99.9のV-STタイプで、100回転のSTには大当りの50％が10ラウンド約1000発となる上位モード「Wedding Road祝言」が搭載されている。
この「Wedding Road祝言」は、継続率そのまま（約78％）で出玉感だけアップするというこれまでにはない概念の構造となっている。もうひとつのST「Wedding Road」もST100回で継続率が約78％だが、10ラウンド比率は5％にすぎない。
「祝言」には通常時の5％、「Wedding Road」の30％で突入するようになっている。金の「7」図柄揃いが結婚へのバージンロードとなるのである。
同系統の平和マシンは他にも存在
結婚をテーマに繊細な恋愛模様が描かれている『めぞん一刻』だが、平和はこういった男女の機微をモチーフにした印象的な機種をいくつかリリースしている。それが『CRハッピーデート』である。
大当り確率が1/397の2回ループタイプで確変突入率が1/3、出玉約2300発というスペック。3・5・7以外ではトリやクマの図柄がなぜか確変だった。ほかにも、デートというわりにはリーチアクションに缶蹴りがあったりと、ユニークな台であった。
ユニークといえば、大当りの最終ラウンドのデートの終わりで調子に乗るなと平手打ちをされる演出がなかなか衝撃的で印象深い。しかも、連チャンが終了する単発大当りではめでたく結ばれる。逆じゃないのかと思わずにはいられない。
ちなみに、ハッピー繋がりでいうと、『CRハッピーハッピー』という機種もなぜか覚えている。当時は珍しいフルポリゴンで描かれたかわいいキャラクターが大活躍するファンシーな演出が特徴。ハッピータウンという架空の街で演出が展開するようになっている。
ノーマルリーチでもよく大当りに繋がるが、スーパーリーチに発展すればそれだけである程度期待できるようになっていた。また、むやみに凝った再抽選など、フルポリゴンのポテンシャルをまざまざと見せつける内容であった。
スペックは大当り確率が1/315.8のミドルタイプで突入率50％の次回ループ確変。大当り後に時短100回が付与されないときの機種である。フルカウントの『K』と出玉の少ない『J』の2機種が用意されていた。
2000年代初頭のパチンコ機は妙にクセになるようなものが多かったように思う。本機もそんな1台といえよう。
（文=大森町男）
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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