キッカケはあの事件!? パチンコ業界のご意見番が老舗メーカー「民事再生の申請」に言及

 RUSH中はまさしく一球に魂を込める『P一球魂GOLDピラミッ伝』や、上位RUSHへ昇格すれば継続率は約91%まで跳ね上がる甘デジ『Pらんま1/2 熱血格闘遊戯 99Ver.』など、2022年に入っても精力的に新台をリリースし続けていただけに、衝撃を受けたファンも多いことだろう。老舗メーカーの高尾が、5月30日付で民事再生法の適用を申請し、保全監督命令を受けた。負債額は66億7,996万円と報じられている。

 高尾は1950年に「高尾製作所」としてパチンコ遊技機の製造を開始し、1979年に株式会社高尾を設立。1995年3月には名古屋市中区錦三丁目にショールーム、1996年7月には名古屋市中川区蔦元町一丁目に新工場を建設し、同年11月には名古屋市中川区太平通一丁目に、2011年1月には名古屋市中川区中京南通三丁目に本社を移転させた。

業績を悪化させた原因はアノ騒動?

 同社のマシンと言えば『カイジ』シリーズが有名で、原作の世界観を再現したゲーム性は多くのファンを持つ。だが、大崎一万発氏が主宰するYouTubeチャンネル「まんぱつ」内の動画によると、皮肉にも業績を悪化させた原因も同シリーズだという。

 大崎氏によると、2018年に発売した『パチンコCR 弾球黙示録カイジ HIGH&LOW』が、ショールームで公開したスペックと、実際にホール導入したスペックに「若干の違いがあった」模様。ホールやユーザーから「多くの苦情が出た」そうで、同社は後処理に奔走し、以降、「セールスが低迷した」のだそうだ。

 資料によると、『パチンコCR 弾球黙示録カイジ HIGH&LOW』の販売台数は3万3,000台。ただ、このトラブル後は「販売台数がガタっと落ちた機種ばかり」とし、「3,000台や1,000台」、中には「数百台」しか売れないマシンもあったという。

 2022年は冒頭に述べたマシンを含めて4機種のリリースがあったものの、トータル販売台数は「5,000台も売れていない」状況。結果的に今回の事態に繋がったそうだ。 

「危ない」とウワサされるメーカーは高尾の他にも……

 長引く人気低迷によって多くのホールが倒産する中、メーカーとしては2015年にマルホン工業が民事再生の適用を申請し、奥村遊機が自己破産した。また、2020年にはセガサミーホールディングスが遊技機部門のサミーを中心に、2022年1月には平和が大規模な人員削減を実施した。

 機種スペックに関しては6.5号機へ移行したパチスロを含めて向上しているものの、現状のパチンコ・パチスロ業界は「守りに入っちゃっている」とは大崎氏。メーカーは「王道のスペック」製造、ホールも「大型店でメイン機種を導入」といったスタイルでなければ「中々お客さんの期待に応えられない」とし、「バラエティでこそ生きるような台」は残念ながら「ホールさんも買う余裕がなくなる」と続けた。

 また、「その他のメーカーでも、『ヤバいんじゃないの?』と噂されているメーカーは複数ある」とも。「正直、不安しかない」としながらも業界団体の頑張りを願いつつ「楽しい『まんぱつ』をお届けできたらいいなと思う」と動画を締めた。

 なお、同社についてはオーイズミがスポンサー候補として支援の意向を表明している。

(文=編集部.)

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