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いまやパチンコ分野でもトップメーカーへと躍進… あの定番演出を“初搭載”した歴史的にも重要なマシン
![大都技研公式HP](/wp-content/uploads/2024/05/ksk_ps4_01.jpg)
パチスロメーカーによるパチンコ初参入を果たした際に、どのようなスペックやゲーム性の機種で挑んだのか。そこからは、メーカーのオリジナリティや理念、パチスロメーカーとしての矜持が垣間見える。
サミー、ユニバーサルエンターテインメント、コナミアミューズメント(高砂)という順番で来たが、次に挑んだのは「大都技研」である。もともとはエーアイというパチスロメーカーだったが、パチスロ周辺機器の大手メーカーであった「大都販売」の傘下に入り、そのグループ企業として大都技研が誕生した。
大都技研パチンコ第1号機は『押忍!番長』のスピンオフ作
その大都技研がパチンコに参入したのは2009年。記念すべき第1号機は『CR 3年P組薫先生!!』だ。これはパチスロで記録的大ヒットをマークした『押忍!番長』に登場する人気キャラを主役に据えた二重にスピンオフなマシンとなっている。
![大都技研公式HP](/wp-content/uploads/2024/05/ksk_ps4_02.jpg)
スペックは「王道」ともいえる非常にオーソドックスなもので、大当り確率が1/316.6のミドルスペック。確変システムは次回大当りまで継続するループタイプで、確変突入率は66%。通常大当り後には100回転の時短が付与される。
出玉のほうは、最大ラウンドが15ラウンドだが、8カウント×賞球14発の約1680発と少なめに設計されている。あまり、「らしさ」を発揮できていない印象だが、当時の規則・内規の現状を鑑みると致し方なしだろう。
その分、演出的な面に注力がなされており、ここで大都ならではの特色が発揮されているのである。それが大当り中の昇格演出だ。
大都技研の名を知らしめ、パチスロ4号機のブームをさらに加速させた名機『吉宗』で採用されていたBIG中の1G連を告知する演出がパチスロファンの間で最大級に評価されていたが、それが『押忍!番長!!』にも受け継がれ、スピンオフとなる『CR3年P組薫先生!!』にも搭載された。
「確変演出モード選択機能」を初搭載
本機では確変昇格を告知する役割を果たすラウンド演出になり、「薫先生修行ステージ」「P組vsZ組ホームラン対決ステージ」「押忍!番長薫BIGステージ」の3種類からプレイヤーが任意で選べるようになっている。
「修行ステージ」は最終ラウンドで告知する後告知タイプ。「ホームラン対決」ではP組が3勝以上すると昇格濃厚となるチャンスアップ告知タイプ。「薫BIGステージ」はボタンを押して告知音が鳴れば昇格の一発告知タイプだ。
ちなみに、この演出選択機能、大都技研のパチンコ第2弾となる『CR吉宗』では確変演出に搭載されたのだが、いまではおなじみとなっている「確変演出モード選択機能」はこの機種でパチンコとしてはじめて搭載されたようで、あの珠玉演出はパチンコにも大きな影響を与えていた。
このように自社のパチスロ製品をパチンコに移植することを中心に展開してきた大都技研だが、パチンコの技術やノウハウ、パチンコの風土・文化を学びながら、『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』でその頂点にまでの登りつめることに。
その意味で『CR3年P組薫先生!!』は偉大な一歩なのである。
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