「スマスロ」と「メダル機」との違いは？ コンプリート機能など規制内容を徹底解説

　11月21日に登場してから、パチスロユーザーの間では「スマートパチスロ（スマスロ）」が話題沸騰中。有利区間G数の上限がなくなり、ゲーム性や出玉性能面でも大いに期待されている次世代遊技機だ。

　当記事では、従来のパチスロとスマスロでは何が違うのか、今後規制はどうなっているのかを解説していくので、スマスロについて詳しく知りたい人はぜひ参考にしてほしい。

スマートパチスロ（スマスロ）とは？何が変わる？

　スマスロは簡単にいうと、コインに触れることなく遊技が可能なパチスロのこと。メダル投入口がなくなり、専用ユニットを設けることで出玉を電子データで管理することが可能となっている。

　メダルを電子データで扱うため、メダルの投入や払出し、計数にかかる時間が短縮され、衛生的かつ効率的な遊技を実現。他には、投入時のエラーやメダルを落としてしまう心配といった遊技中のストレスが緩和され、騒音の減少も見込まれている。

スマスロの規制について

　スマスロのルールについては、「有利区間上限の撤廃」と「コンプリート機能の搭載」が挙げられる。

　有利区間の上限がなくなったことで、有利区間のG数が足りなく、完走したのに「獲得枚数が少ないままATやARTが終わってしまう」ということがなくなった。

　ただ、有利区間は「G数の上限」がなくなっただけで、有利区間自体がなくなったわけではない。どういうことかというと、同一有利区間内での獲得枚数に上限があるため、他の6号機と同様に特定の枚数を獲得すると同区間は終了してしまうのだ。

　コンプリート機能については、スマスロだけでなく一部のパチスロ6.5号機にも搭載されている。MY19000枚で稼働停止となる仕組みで、発動まで残り500枚になると液晶上などで告知が行われるようになっている。

　※MYとは、最もマイナスになったところを起点とした最大の差枚数のこと

　ユーザーにとってはデメリットでしかないかもしれないが、射幸性を抑えるためには非常に重要な機能となっている。

これまでの6号機における規制緩和

　スマスロの規制を解説してきたが、ここからは6.0号機～6.5号機、スマスロの規制の変化について紹介したい。

●6.0号機
有利区間内の獲得枚数：MY2400枚
有利区間ランプ：必須
有利区間G数（メダル機）：1500G
有利区間G数（スマスロ）：1500G
コンプリート機能：非搭載

●6.1号機
有利区間内の獲得枚数：MY2400枚
有利区間ランプ：必須
有利区間G数（メダル機）：1500G
有利区間G数（スマスロ）：1500G
コンプリート機能：非搭載

●6.2号機
有利区間内の獲得枚数：MY2400枚
有利区間ランプ：必須
有利区間G数（メダル機）：3000G
有利区間G数（スマスロ）：1500G
コンプリート機能：非搭載

●6.3号機
有利区間内の獲得枚数：MY2400枚
有利区間ランプ：必須
有利区間G数（メダル機）：3000G
有利区間G数（スマスロ）：無制限
コンプリート機能：非搭載

●6.4号機
有利区間内の獲得枚数：MY2400枚
有利区間ランプ：任意
有利区間G数（メダル機）：3000G
有利区間G数（スマスロ）：無制限
コンプリート機能：非搭載

●6.5号機
有利区間内の獲得枚数：差枚数2400枚
有利区間ランプ：任意
有利区間G数（メダル機）：4000G
有利区間G数（スマスロ）：無制限
コンプリート機能：搭載

　上記のように有利区間G数の上限が増加していき、6.5号機のメダル機は上限4000G、スマスロではついに制限がなくなった。これによってゲーム性の幅が広がり、ハマった後のAT、ARTでも有利区間G数の消化による終了が少なくなったのは嬉しい限りだ。

　また、同一有利区間内の獲得枚数はMY2400枚から差枚数へ。6.4号機以前は－1000枚からAT・ARTがスタートしても、2400枚獲得で終了となるが、6.5号機では差枚数のため2400枚+マイナス分まで獲得できるようになっている。

　6.5号機はこれが強みでもあり、かなり飲まれてしまっても一撃で2400枚+αまで出すことができるのは大きな魅力だろう。

初日からコンプリート機能の発動が続出

　先述した通り、スマスロはコインレスによって快適な遊技が可能となっている。また、有利区間G数が無制限となり、今後のパチスロ業界を盛り上げてくれるのは間違いないだろう。

　特にSANKYOの『革命機ヴァルヴレイヴ』は、初日からコンプリート機能の発動が続出するなど、初っ端から存在感を発揮。先日、筆者が足を運んだホールでは、28台中6台が万枚を越えていた。

　そんな賑わいを見せるスマスロだが、遊技する前に「規制」や「メダル機との違い」を把握して快適に楽しんでもらえたら幸いだ。