【SANKYO甘デジ】100突STで出玉感も悪くないけど… これなら前作の方がよかった?【濱マモルの新台実戦記】

コラム【濱マモルの新台実戦記】

 来日2年目のトーマス・オマリーと、横浜大洋ホエールズから移籍したジェームス・パチョレックがクリーンアップに座り、新人の亀山努と新庄剛志が台頭。就任3年目の中村勝広監督率いる、我が愛する阪神タイガースは1992年、前年・前々年と最下位ながらも、最後まで優勝争いを繰り広げた。

 だが10月、1ゲーム差の2位・ヤクルトスワローズとの天王山で連敗。惜しくも、2位でペナントレースを終えた。以降、再び長きに渡って低迷し続けたことは周知の通りだ。あの悔しさは忘れられない。

 そんなこともあってか、SANKYO初のカラー液晶搭載機『フィーバーパワフルⅢ』が同年にデビューしたことは、よく覚えている。当時、パチスロはまだ3号機時代。『スーパープラネット』や『アポロン』(裏モノ)、『ミスターマジック』(裏モノ)のモーニング狙いで並んでいた際、「SANKYOでーす。よろしくね~」などとデモ画面の音声が聞えたことが懐かしい。

『フィーバーパワフルⅢ』は大当たり確率240分の1で、大当り時の出玉は約2,400個。9分割されたマスの縦・横・斜めのいずれかに7図柄が揃うか、全マスにフルーツが停止すれば大当りで、記憶が確かならば、大当り消化後は保留玉2個目~4個目での大当たり確率が16分の1まで大幅アップする。また、連チャン後は保留玉1個目から同確率で抽選されたと思う。

このスペックなら前作の方がよかった…?

『Pフィーバーパワフル』実戦画像(撮影:濱マモル)

 3月4日に導入を開始した『Pフィーバーパワフル』は、そんなシリーズの最新作。スペックは大当り確率99.9分の1のSTタイプで、大当り時は主に3R約300個or6R約600個の出玉獲得後にST8回+時短17回or42回の「パワフルRUSH」へ突入する。

 ST中は12分の1で大当り抽選が行われ、時短を加味したトータル連チャン率は64.2%。右打ち中は振り分け割合約10%まで上昇する10R約1,000個の大当りを射止められれば「極パワフルRUSH」が発動し、以降、2回の大当りが約束されるばかりか、再度10Rを引ければ大当り保証回数がリセットされる。これを含めたトータルRUSH継続率は約68.4%だ。

 数値からわかる通り、初当りからの連チャン期待度はそこそこある。実際、単発で終了することは少なかったが、ただ、それなりの出玉を得るためには、やはり10Rを引くことが重要。隣の台は、ここで見事に再び10Rを引き当てており、あれよあれよと1万個近い出玉を吐き出させていた。

『Pフィーバーパワフル』実戦画像(撮影:濱マモル)

 一方、アタシは3R×3回、6R×2日の5連、1,830個の出玉がMAX。世間では甘いとされているようだが、ヘソ1個賞球なこともあり、あっという間に出玉は全て飲まれしまい、個人的には甘いどころかキツい印象だ。

 シリーズ初の19インチ液晶で展開される液晶は、「パワフルモード」を選択すると騒がしいし、「ノーマルモード」も緑予告以下は、ほぼ空気。結局、「クラシックモード」に落ち着くわけだが、となると、デザインを一新したという夢夢ちゃんたちが活躍しないわけで、なんだかメーカーさんに悪い気がしてくる。

 そんな夢夢ちゃんは、初代のそれとは全くの別人だ。毛根が元気だったアタシをはじめ、まぁどんなものでも32年も経てば見た目は変化するが、根底にあるクズさを含めて、基本的に中身は変わっていないし、ついつい初代と比べてしまうのは致し方ない話。遊タイムを非搭載としたことで、調整が激悪にはならなくなったものの、これだったら、ヘソでも12%で10Rが選ばれた前作の方がよかったかなぁというのが、正直な感想だ。

実戦データ

『Pフィーバーパワフル』実戦データ

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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