パチスロ人生論「ギャンブル狂いから台開発者へ」パチスロに年月を割いたから見えた「本当のメリット」

パチンコ・パチスロ」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人が多いのではなかろうか。
よく目にするのが「タバコ臭い」「依存症になりそう」「絶対に勝てない」など消極的な意見が目立つ。その中でも、多く見られる内容はやはり「お金」に関することだ。

 特にパチスロは機種によって、ものの数分もしないうちに「1000円」一時間弱で「3万円」も消えてしまう。小遣い制のサラリーマンからすれば、その月の「運命」が下手すれば「1時間以内」で決着。悲痛な思いで1ヶ月間、乗り切らなければならない。果たしてこれが遊技の範囲かと言われれば、否定はできない。私自身も財布の中が空っぽになるまで打ち込み、友人に頭を下げたこともあった。

 このようなネガティブなイメージが多い中、今回はあえてパチスロ・パチスロの「良い部分」を私自身の経験を元にご紹介したい。

 まず1つめは「パチスロ好きが講じて友人や仕事に出会えた」ことだ。

 初めての職場でもパチスロ話で盛り上がり、上司・同僚と交流が深まったこと。友人から派生して新たなスロッターが誕生。その新人スロッターと仲良くなり交友関係が増えたこともあった。また、今現在このようなパチスロに関わる記事を執筆出来ていることは勿論、過去にはパチスロ開発に携わっていたこともあり、仕事にも大きな影響と与えたことは間違いない。

 仕事という人生に最も関わる選択に「パチスロ」を選んだこと。この選択に一切の悔いはない。

 2つめは「学生時代に窮地を救われた」ことである。

 それは大学時代。自由な時間を持て余す人は少なくない時代だろう。そんな学生生活は、交遊費を中心に携帯電話代、大学までの交通費など多くの金が必要であった。

 交遊費のほとんどをクレジットカードで支払い、携帯電話代と合わせるとその月の請求額がバイト代の範囲を超えていたときも。支払い日が迫り来るなか「3万必要だけど、残り1万円しかない」そんな窮地を追い込まれたときにたどり着く場所が、パチスロだった。

「このお金で当たらなかったら終わる……」追い込まれた時のパチスロはドラマチックな展開が多く、不思議とよく勝てた。毎月押し寄せる支払い請求地獄から数々の窮地を救ってくれたパチスロ。これも自分にとって「パチスロ」の醍醐味だった。残り1000円で光った「GOGOランプ」の輝きは今でも目に焼き付いている……。

「パチスロでたくさん負けて嫌なこともたくさんありました。支払いが遅れてお叱りを受けたり、交通費がなくなり大学に行けなくなって単位を落としそうになったり……。しかし今の生活を支える一つのツールとしてパチスロが大きく関わっていることは事実。パチスロで散々負けてきて良かったです。負けた金額含めてパチスロに費やした時間は何者にも代えがたい価値があるんですよ。いわば浪漫です」(本人談)

 生活を救ってくれたという点は、もちろん良い思い出の一つである。ただ、それ以上に「仕事」や交友関係の輪が広がったことこそが、今の人生において最も価値がある。パチスロ業界に属していた時は「斜陽産業なのになんでパチンコ業界?」など言われた瞬間もあったが、人生の分岐点として「パチスロ」を選択したことは間違ってなかったと今でも思っている。

 勿論、これはパチスロだけでなく他の趣味でも言えることである。重要なのはジャンルに囚われず、好きなことに一直線に向かっていくことなのではなかろうか。
(文=編集部)

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