パチンコ「救世主」誕生? 活かすも殺すも「店次第」のワケ
パチンコ店からMAX機が撤去され幕を開けた2017年。パチンコ店の軸は、大当たり確率の下限を1/320までとし確率変動継続率の上限を65%とした「新基準機」に変更された。
短時間で万発を超える出玉の獲得も当然な、MAX機が撤去された影響は想像以上。強烈な一撃性を失った新基準機は苦戦を強いられることになる。実績のある人気コンテンツでさえ成功を収めることが難しい状況。多くのパチンコ店が、売上の低下を招いているようだ。
そんな厳しい新時代に光をもたらしたのが、『CR北斗の拳7転生』(サミー)と『ぱちんこ必殺仕事人V』(京楽)の2機種である。
基準内で最大限まで尖らせた『北斗の拳7』は、現役機の中でトップレベルとなる”一撃性”でユーザーの心を勝ち取った。
『必殺仕事人V』に関しては、ホールで一際大きな存在感を放つ新筐体や安定スペックを高く評価するユーザーが続出している。
MAX機のような強烈な爆発力がなくとも、高い稼働率を実現することに成功。『北斗の拳7』『必殺仕事人V』が新基準機の”勝ち組”であることは間違いない。
特に『必殺仕事人V』の成功は、新基準機の可能性を示したと言えるだろう。2000年~2010年代初頭にヒット作を連発していた京楽。その後はヒット作に恵まれず、かつての輝きを感じることはできなくなっていた。
しかし今年1月『GANTZ』によって、京楽系列は再び注目を集めることになる。搭載された”小当りRUSH”が、ユーザーの心を掴むことに成功。新基準機に対するユーザーの印象を変える”きっかけ”になったのだ。
その勢いに乗って登場したのが、人気シリーズ『必殺仕事人』最新作である。事前の評価は決して高くはなかったものの、”小当りRUSH”を含むスペックは多くのユーザーを虜にすることに成功した。5月の導入より安定した稼働を維持し続けている。現代のユーザーが求める機種であることは間違いない。
そのような台が生まれたことは、新基準機の稼働率の低さが問題視されていた現状において明るい話題と言えるだろう。
今後も『CR牙狼GOLDSTORM翔』や『CR交渉人 真下正義』など早い段階より注目されている話題の新台が登場予定となっているが、店側には増産も決定し勢いに乗る『必殺仕事人V』のような台を慎重に扱ってもらいたいものだ。
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