「超話題」パチンコは「モテる」要素が満載!? 謎のPRに困惑も「裏」の深い狙いに拍手？

　パチンコメーカーのニューギンが、これまでとは一線を画す方法でパチンコをアピール。「女性がいちいち胸キュンしてしまう”モテしぐさ”が、パチンコホールにある」と銘打ったPR動画を公開し大きな話題だ。

　動画の内容はパチンコホールで働く女性が、男性客がネクタイを緩める姿や台を真剣に見つめる姿などに”胸キュン”するというもの。最後は女性が「パチンコっていちいち胸キュン。」と叫び、メロメロになって終了する。

　この動画に対し「そんなはずねーだろ」「謎すぎる。暑さでおかしくなったか？」という呆れにも似た声が上がっている。確かに、この動画を鵜呑みにして「パチンコへ行こう」と考える人間は少ないだろう。インパクトは十分だと思うが、ホールの集客へ繋がるかは疑問である。

　しかし、どうやら今回のPRには「パチンコ業界のイメージを一新する」という狙いが隠されているようだ。公開されている特設ページを確認すれば、その「狙い」が見えてくる。

「特設ページには、パチンコホールで起こる『台パン』『掛け持ち遊戯』『台に足のせ』というマナー違反の例が挙がっています。このような行為を『恐ろしいほどモテない話』と表現しているのですが、どうやらマナーを見直そうと呼びかけたいようですね。マナーをきちんと守れる方に『女性店員は胸キュンですよ』と伝えたかったのだと思います。

　ちょっとトビすぎな発想のような気もしますが、このような試みは素晴らしいと思います。インパクトはありますし、啓発するという意味では有効なのではないでしょうか。パチンコ店に対し、『ガラの悪い人間が多い』というイメージを持っている方は多いですからね。マナー違反者を減らすことが、イメージアップに繋がる可能性は十分にあると思います。今後も続けて欲しいです。パチンコ店でも、このような取り組みをしていくべきでしょうね」（パチンコライター）

「レジャー白書2017」によれば、平成28年の参加人口（推計）は940万人と前年比で130万人も減少しているパチンコ関連業界。つい先日も出玉を現行の2/3程度に抑えるなど「規制強化」の方針が発表されたことで、さらなる減少が不安視されている。

　過去に例を見ない、厳しい時代へ突入することは間違いない。そのような状況で、少しでも前進しようとする動きは重要だ。今回の動画の内容に関しては共感できない部分もあるが、その姿勢は見習うべきものがある。