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【天皇賞・春(G1)】リピーターはディープボンドではなく「長丁場で大崩れがない」アノ1頭? 単穴は「豊富なスタミナが武器」の堅実派…まさに伏兵といえるベテランも? 超強力“現場ネタ”から紐荒れで狙える伏兵が浮上!?
![京都競馬場 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231015_11R_other_113.jpeg)
28日、京都競馬場で行われる天皇賞・春(G1)。長い歴史と伝統を持つ元祖・最強馬決定戦だ。淀の3200mという長丁場を制するべく、今年も名うてのステイヤーが出走メンバーに名を連ねた。
このレースは、過去10年で1番人気【3.3.0.4】、2番人気【5.0.1.4】、3番人気【1.1.1.7】と、人気上位馬の決着が目立つ。だが、2014年に12番人気のホッコーブレーヴが3着、15年に10番人気のカレンミロティックが3着、16年にも13番人気の同馬が2着、20年は11番人気のスティッフェリオが2着に入るなど、意外な伏兵が馬券圏内に飛び込み、紐荒れの決着を見せることもある。
そこで今回は現場から届いた声をもとに、あまり人気しないだろうと予想される“紐荒れ”期待馬たちを紹介していきたい。
人気薄リピーターの取捨は?
![ディープボンド 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230625_diipubondo_122.jpeg)
天皇賞・春といえば、リピーターが多いことでも知られる。過去10年で、前年の1~3着馬は【3.5.0.6】と好成績。この傾向から21年、22年、23年と3年連続で2着に入ったディープボンド(牡7歳、栗東・大久保龍志厩舎)が気になる人も多いだろう。
しかし、今回について関係者は、「トップスピードが落ちているのは否めない。高速決着になると分が悪い」と語るなど、あまり景気の良い話は聞こえてこない。
![シルヴァーソニック 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2022/05/Ruriko.I_20220501_shiruvaasonikku_149.jpeg)
その一方、昨年の3着馬シルヴァーソニック(牡8歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、調子を取り戻しつつあるようだ。
復帰戦となった前走の阪神大賞典(G2)は、4番人気に推されるも11着と大敗。だが、関係者たちはこの結果をあまり悲観していない。
「前走は休養からの復帰戦ということで、長いブランクがあり、テンションが高くなりすぎてしまいました。ただ1戦叩いたことで状態は上向いています。
もともと長丁場では大崩れがありませんし、素質の高さもピカイチ。ロスなく運べれば見せ場を作ってくれるでしょう」(栗東関係者・A)
昨年の激走の再現なるか?
単穴狙いならばこの2頭?
前走の阪神大賞典では、1番人気ながら3着に終わったブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)。だが関係者によれば敗因は明確で、さらに上積みも見込めるという。
「レースでは外ハミを噛んでしまい、スタミナをロスしていたようです。それでも最後は伸びてくれたので、改めて能力の高さを感じましたよ。
この中間は馬具や調教を工夫して改善を図っていました。ある程度は直ってきたようで、直前に乗った菅原明良騎手も好感触を得ていましたよ。京都は結果を出しているコースなので、3枠5番の内枠を活かしてロスなく立ち回ってほしいですね」(栗東関係者・B)
巻き返す準備は整った?
長距離で堅実な走りを見せるワープスピード(牡5歳、美浦・高木登厩舎)も侮れない。
昨秋、京都3000mの古都S(3勝クラス)を勝利し、OP入り。その後は長距離重賞であるステイヤーズS(G2)4着、ダイヤモンドS(G3)3着と、阪神大賞典2着と大崩れしない安定感が魅力だ。
「ジワジワと脚を使うタイプだけに、少し前目の位置で進むのが理想なんです。だけど、前走はゲートから上手く出られず、位置が思ったより後ろになってしまいましたね。それでも、最後はしぶとく脚を使って2着に入ったのだから、合格点をあげてもいいでしょう。今回も自慢の持久力を武器に、上位進出を果たしてほしいです」(美浦関係者・A)
高木師も『スタミナは十分』と胸を張る。乾坤一擲の走りに期待したい。
虎視眈々と上位を狙う伏兵2頭
今年に入って中長距離戦を2連勝している伸び盛りのスマートファントム(牡4歳、栗東・石橋守厩舎)。
前走の御堂筋S(3勝クラス・芝2400m)ではスタートで出遅れ。しかし、慌てることなく落ち着いて後方から追走すると、最後の直線では狭いスペースにも物怖じせず割って入り、長くいい脚を使って勝利を収めた。
「前走は出遅れたことを考えれば、着差以上に強い内容でしたね。元々、素質は評価されていましたけど、今年に入ってからグングン力をつけていますよ。実績面では見劣りしますが、スムーズな競馬ができれば面白いと思います」(栗東関係者・C)
ゲートに課題を残すが、キレイなスタートさえ切れれば……!?
まさに“伏兵”という言葉にふさわしいのが、今年の3月に復帰したスカーフェイス(牡8歳、栗東・中竹和也厩舎)だろう。
3月の大阪城S(L)では11番人気ながら4着、続く、大阪ーハンブルクC(OP)でも9番人気で4着に入っている。これらの走りが思いの外、関係者たちからの評価を得ているという。
「復帰2戦の内容が本当によかった。年齢は8歳とベテランなので、ガラッと変わることはないですが、やってくれそうな雰囲気が漂っています。
中間も順調そのものでこの馬なりにいい状態です。折り合いはつくので長距離にも対応してくれるでしょう。相手なりに走るので、変に色気を出さず、今回も自分の競馬に徹してほしいです」(栗東関係者・D)
スカーフェイスが春の嵐を巻き起こす!?
春の天皇賞は人気上位馬が馬券圏内に入り、順当な決着を見せるのか。はたまたダークホースの激走が光るのか? 発走は15時40分を予定している。
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