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【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
![2024年天皇賞・春(G1)出馬表](/wp-content/uploads/2024/04/haruten_kai.jpg)
天皇賞・春を「1点」予想!
今回は古馬のステイヤー頂上決戦にして、6週連続G1開催の初戦となる天皇賞・春(G1)を予想していく。
まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていこう。
阪神大賞典 12頭
日経賞 8頭
大阪杯(G2時代含む) 3頭
ダイヤモンドS 2頭
有馬記念、京都記念、アメリカジョッキークラブC、日経新春杯、海外遠征 各1頭
となっている。王道は阪神大賞典(G2)か日経賞(G2)からの臨戦だが、長距離戦を中心に別路線組もいる、というところか。大阪杯(G1)からの臨戦はG1昇格の17年の前後にあるだけで、それ以降は好走例がない。やはり6ハロン延長をこなすのは厳しいか。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 3-3-0-4
2番人気 5-0-1-4
3番人気 1-1-1-7
4~6番人気 1-3-5-21
7~9番人気 0-1-1-28
10番人気以下 0-2-2-72
となっている。過去10年、上位人気がすべて飛んだことはないが、イメージほど上位人気が安泰なわけでもない。近5年に絞ると、1番人気4頭と抜群の安定感を見せているが、2番人気2頭、3番人気1頭とこの辺りが心許ない。中穴クラスが好走するケースが多いのだが、稀に10番人気以下が激走して穴を開けたこともあるので、人気薄でも長距離適性を見極めて取捨する必要はありそうだ。
天皇賞・春と滅法相性が良い武豊騎手に託す
これを踏まえて「◎」は1番サリエラとする。
元々体質の弱いところがあって、5歳馬ながらまだ8戦しかキャリアを積んでいない。それでも、半兄に朝日杯フューチュリティS(G1)勝ちのサリオス、全姉にエリザベス女王杯(G1)、有馬記念(G1)2着のサラキアがいる良血ということもあって、常に人気を背負う立場だ。
昨春以降、目黒記念(G2)で3着したものの続く新潟記念(G3)7着、エリザベス女王杯6着で一気に評価を落とした感があった。そして、今年に入ってマラソンレースのダイヤモンドS(G3)出走で2着と結果を残し、再び評価を上げてきた。
陣営は「前走は初の長丁場で多少力んでいたが、それでも好走してくれた」と高評価。「クセのない馬で、テン乗りも問題なし。まして天皇賞と相性のいいジョッキーで頼もしい」と鞍上の武豊騎手に期待をかけている。
ご存じの通り、武豊騎手は天皇賞・春と滅法相性が良く、ここまでダントツの8勝を挙げている。無論、騎乗してきた馬も競馬史に名を残すような名馬ぞろいではあるのだが、「長距離は騎手で買え」の格言を体現している。
牝馬での天皇賞・春参戦は05年のアドマイヤグルーヴ(11着)以来となるが、アドマイヤグルーヴは大阪杯(当時G2)からの臨戦だったことに対して、こちらは距離が長いダイヤモンドSからの臨戦となる。
メディアでは1枠1番のゲンの良さも語られているが、それよりもキタサンブラック以来となる武豊騎手の天皇賞・春の制覇とJRA通算4500勝への一歩として、大いにがんばって欲しいところ。そして、それに応えられるだけの資質があると見て◎とした。
![テーオーロイヤル 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20221127_teeooroiyaru_112.jpeg)
「○」は人気サイドになるが、これも逆らわずに14番テーオーロイヤルを挙げる。
一昨年のジャパンC(G1)の後、骨折で長期の戦線離脱を余儀なくされた馬。昨秋1年ぶりに復帰し、アルゼンチン共和国杯(G2)こそ10着と見せ場なしのレースになったが、続くステイヤーズS(G2)2着以降、3000m級のレースを連戦して連勝している。特に前走の阪神大賞典(G2)では馬場が悪かったことも味方しただろうが、5馬身差の圧勝を決めている。
陣営からは「前走は完璧なレース運びで完勝だった」と振り返りつつ、「使った後も疲れた様子がなく、予定通りの調整ができた」と順調に来ていることをアピール。鞍上の菱田裕二騎手も「いい時の状態をさらに超えた感じなので結果を出したい」と自信をのぞかせている。
今回はクラシックホース2頭が人気しているが、3000m級の重賞を連勝してきたこの馬も遜色ないはず。こちらも人気するだろうが、この実績に逆らうのは意味がない。素直に押さえる。
「▲」は4番ワープスピードを推す。
○テーオーロイヤルとほぼ同じローテーションを踏んできているが、こちらは京都3000mの古都S(3勝クラス)を使っており、4戦連続で3000mクラスのレースを使われている。
陣営は前走の阪神大賞典2着について「ゲートが悪く、位置も後ろになった前走だが、最後はしぶとく脚を使ってくれた」と高評価。「3000m以上で大崩れしておらず、スタミナは十分」と自信をのぞかせている。
3走前のステイヤーズSこそ4着と馬券圏外になったが、それでも掲示板は確保。陣営の言うように大崩れはしておらず、ダイヤモンドS3着、阪神大賞典2着はこのレースの馬券圏内候補としても何ら問題はないだろう。
![ドゥレッツァ(写真は菊花賞制覇時) 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231022_dourettsua_308.jpeg)
ドゥレッツァ、タスティエーラに不安材料
この他、長距離で実績のある5番ブローザホーンや、今回は休み明けとなるが鉄砲駆けの実績がすばらしい16番チャックネイト辺りも気にはなるが、上記3頭には及ばないと見て印は打たない。
また、人気になること確実な菊花賞馬12番ドゥレッツァは前走・金鯱賞(G2)というローテーションに前例がない上に、休み明けとはいえ2着と星を落としているのがイマイチ。ダービー馬7番タスティエーラは前走・大阪杯で1番人気に推されながら11着に大敗しているのが引っかかる上に、休み明け2走目も戦績が今ひとつ。両馬とも黙って消す。
ということで、今回は1番、4番、14番の三連複1点勝負とする。配当はそこそこだろうが、この1点で十分と考えている。テーオーロイヤル、ワープスピードの初G1制覇か、71年ぶりの牝馬Vか。サリエラなら武豊騎手の天皇賞・春9勝目となる。興味は尽きない。
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