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『平和』業績予想「-400億円」に激震……カジノ進出果たす「サミー」「ユニバ」業界制圧待ったなしか?

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 あの老舗パチンコメーカーが窮地に立たされた――。

 大手パチンコメーカー「平和」が2018年3月期の業績予想の下方修正について、株式投資の総合サイト「minkabu PRESS」が報じた。

 記事によれば、売上高を1752億円から1324億円へ、営業利益を321億円から115億円へ、そして最終利益は「前年度83.7%減」の208億円から44億円へ、それぞれ減額したのこと。その修正理由に、平和HP「業績予想の修正に関するお知らせ」によると、遊技機規則の改定(5号機から6号機へ)による先行き不透明感の高まり、パチンコ店の需要が実績あるシリーズ機にのみ集中し、その他タイトル機種の販売状況が低迷している点を挙げた。

 また業界の急激な変化に備え、販売スケジュールを見直した結果、販売台数の見込みをパチンコ機は18万台から11万5000台へ、パチスロ機を6万台から1万7000台に修正したことも発表した。

 平和は1949年創業の老舗メーカー。ヒット機種には「麻雀物語」「戦国乙女」シリーズなど販売。平成27~28年の売上高は「2149億円」とパチンコメーカー内のトップに君臨した。またパチンコ製造事業の他に、ゴルフ場を保有・運営を事業とする会社「PGMホールディングス」を2011年に買収するなど「総合レジャー企業」を目指すトップメーカーだ。

 そんな大手メーカーの業績低迷にユーザーからは「自業自得」「手抜きばっかしているだろ」と厳しい意見が目立つものの、出玉性能が大幅に抑制された「5.5号機」の開始。10月から開始された「3000枚リミッター」搭載の「5.9号機」など、出玉規制の余波が大きいことは間違いないだろう。この厳しい状況下を予想し、大手メーカーは新規事業の開拓に向け、既に世界進出を果たしている。それが一日で”100億円以上”の金が動くといわれる賭博施設「カジノ」だ。

『北斗の拳』シリーズを手掛ける最大手パチンコメーカー「サミー」は今年4月、韓国初のカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)「パラダイスシティ」を韓国「パラダイス社」と共に開始した。「exciteニュース」の取材によると、サミーの里見治会長兼社長は「日本のIRは日本企業がきちんと運営していく必要がある」と述べた。また、IRに関して「ノウハウは日本企業の中でどこよりも持っている」と将来の日本IR事業参入に向けて、自信とやる気を伺わせた。

 この他にも、パチスロメーカー「ユニバーサルエンターテインメント」はフィリピンマニラに大規模IR「Okada Manila」を2019年に完成させる予定となっている。このように数々のパチンコメーカーが日本IR参入に向け着実に動き出している中、ここで “不安要素”となる問題が浮上した……。

「それが先月行われた『衆議院解散』です。カジノを日本で実施するには2つの法案を成立させなければならず、1つ目のカジノを日本の成長戦略として推進する『IR推進法案』は2016年末に成立しています。ただ、IRを整備するための具体的な制度設計を示す『IR実施法案』が今回の衆議院解散により先延ばしに。また、2020年『東京オリンピック』までがリミットとされている状況下もあり、少なからず不安視されているようです。」(記者)

 日本のIR参入に向け、着実に前進しているパチンコメーカーにとっては不安の種となる問題が生じてしまったが、カジノへの将来の期待は大きいものだろう。それに比べ、パチンコ業界はますますの業界縮小が懸念されている。そんな危機的状況下で、カジノ進出の予定が現状ないメーカーは果たしてどのようにして活路を見出していくのだろうか。パチンコ業界の復活を願うばかりだが……。
(文=編集部)

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