パチスロ新概念「GRT」第1弾『コードギアス』期待薄？『北斗』惨敗・最大手「低迷」で迎える新時代は……【パチスロ新時代・メタ斬り座談会】

「サミーHP」より

パチスロ大手メーカーのサミーから、パチスロ出玉増加システムの新概念『GRT』が公式HP上にて発表され熱視線を浴びている。「期待感を極限まで追求したループシステム」と宣言された『GRT』は、暗い話題が目立つパチスロ「新時代」の救世主になれるのか？

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新概念『GRT』第1弾は『コードギアス』最新作！ しかし落胆の声も多数？

「ライターA」：サミーさんが11月1日に、パチスロ機の新たなゲーム性として『GRT』を発表しました。専用サイトでスペシャル映像の公開を開始しています。現時点で詳細は発表されていませんが、『期待感を極限まで追求したループシステム』との言葉には期待せざるを得ないですよね。

「開発K」：新システムを発表する際は、機種と同時に発表するのが一般的ですよね。新概念のみの発表という形式は極めて異例ですよ。これだけの注目を集めるのも当然でしょう。

「編集B」：気になる第1弾はコードギアス最新作みたいだね。パチスロ機は、2012年と2016年に同社からリリースされているけど、根強いファンがいるシリーズだし楽しみだね。

「開発K」：サミーさんはこれまでも、常に新しい道を切り開いてきましたからね。ボーナスで出玉を増やすという従来のシステムに『第3のボーナス』と称された『ART』融合の『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』は、一大ブームを巻き起こしました。現在のパチスロ機へも影響を与える、革命的なシステムと言っても大袈裟ではありません。

「ライターA」：AT機『北斗の拳 転生の章』も斬新でしたよね。ゲーム数解除をメインとする機種の弱点である『ゲーム数に到達するまで待つ』という概念を、自力でゲーム数を獲得する『あべしステム』は新たな楽しみを提供してくれました。期待は膨らみますね。

「編集B」：一部で話題になっている情報に対し、『ガッカリのGか……』『上乗せ的な概念が欲しかった』なんて落胆の声も出ているけどね。過去に不評だったシステムもあるから過度な期待は危険かもしれないよ。

「開発K」：5号機では実現できないリール性能を搭載し大きな注目を集めた『アンリミテッドリール』はそんな感じですよね。高確率でレア役を頻発させる『弱チュリーから強チェリーへ昇格』させる感じは斬新でしたが、その煽り頻度の高さに非難の声が飛び交いました。

「ライターA」：確かに不安な情報もありますが……。上半期の経常利益が252億円増と好調ぶりが話題になっている、サミーさんの手腕に期待したいところです。

『北斗の拳』惨敗・ユニバーサル低迷が与える影響は……

「編集B」：サミーさんが経常利益の大幅増になったことに、人気アクションゲーム『ソニック』シリーズが欧米を中心に売り上げを伸ばしたことが影響しているようだね。もちろん、最後の5.5号機として出された『北斗の拳』の大量導入に成功したことも大きいけど。

「ライターA」：それに対し厳しいのは、パチスロ最大手のユニバさんですよね。遊技機事業に関しては18.1億円で前年同期比92.5％減。カジノリゾート事業の営業損失は70.6億円と大幅な赤字です。カジノリゾート事業に関しては、巻き返す策があるようですが……。

「開発K」：多種多様なヒット作を開発してきたユニバですが、やはり新基準では苦戦を強いられていますからね。実績は申し分のない『バジリスク』『ゴッド』でさえ成功を収めることはできませんでした。かつての勢いは感じられませんよね。遊技機に関するこの結果は納得せざるを得ません。

「編集B」：今後『ゴッド』など人気シリーズの投入を予定しているとの話もあるけど、ユーザーの反応を見る限り期待はできないのかな。やはり新基準機では厳しい感じ？

「開発K」：出玉性能が著しく抑えられている時代は、”爆発力”が一つの売りだったユニバさんにとっては厳しいでしょうね。今後はさらに抑えられていきますから。現状では巻き返しが難しいというイメージしかありません。

「ライターA」：サミーさんに関しても、誰もが期待した『北斗の拳 新伝説創造』が大ゴケしたことによって、これまで以上に状況は厳しくなりそうですよね。2作連続ともなると、エース『北斗の拳』の時代は終わったと考えざるを得ませんから。暗い話題ばかりが目立つパチスロ新時代はどうなるのでしょうか……。本当に『GRT』の存在が重要になってきそうな感じがします。
（文＝編集部）