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JRA「デブ未解決」スプリンターズS(G1)モズスーパーフレア“中山の電撃王”最大の難点

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 初G1戴冠は「ここ」が最大のチャンスだろう。中山競馬場・芝1200mで4戦して3勝2着1回と、無類の強さを発揮するモズスーパーフレア(牝4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、満を持してスプリンターズS(G1)に出走予定だ。

 これまでOP戦の壁に跳ね返されていたモズスーパーフレアだが、今年1月にカーバンクルS(OP)を勝ち、続くオーシャンS(G3)で重賞初制覇を達成。あっさりハナを奪うと、そのまま先頭を譲らず、従来のタイムを0秒4も更新するレースレコードで逃げ切り勝ちを飾った。

 圧巻の走りを見せたモズスーパーフレアは、3月の高松宮記念(G1)で2番人気に支持される。だが、7枠15番からハナを奪うのに大苦戦。直線に入った時点で余力もなく、15着と大敗を喫していた。

「惨敗したモズスーパーフレアには、中京競馬場の実績のなさ、逃げが決まりづらい高松宮記念、さらに入ったのがハナを奪いにくい外枠、そして出走間隔の短さなど、多くの不安材料があげられていました。本番ではそれらの不安が的中するような形に大敗。中でも出走間隔は重要だったようでレース後、音無調教師は『本来なら、今日みたいな走りにはならない』と語り、『ローテーションもあっただろうし、調教もやり過ぎたかも』と敗因を語っていました」(競馬記者)

 そして立て直しを図るモズスーパーフレアは、以前の主戦だった松若風馬騎手に手綱を戻し、北九州記念(G3)に向かった。2番人気に支持された北九州記念では、無理にハナを奪わず3番手につけて進む。最後の直線で先頭に並びかけるも伸びがなく、後続に交わされて4着で終わっている。

「出走間隔を開けるため、陣営は中2週で向かうことになるセントラルS(G2)ではなく、北九州記念をステップに選んだみたいですね。ただ前走はプラス26キロで出走。スプリンターズSで実力をフルに発揮するため、叩きとしての意味合いが強かったのでしょうが、重すぎましたね。それでも、4着に入っているので、しっかりと絞って本番に臨めば、上位進出できるだけの力はあるでしょう」(競馬誌ライター)

 ただこの馬体重の増加が難問。音無調教師は「スポニチ」の取材に対し、「なかなか絞れてこない」と明かし、「当週の追い切りと輸送でどれだけ減るか…」と頭を抱えたという。馬体重は取捨選択の大きなポイントのひとつになりそうだ

 戦略については「ハナに行った方がいい」と高らかに逃げ宣言した音無調教師。しかも「引きつけるんじゃなく4角でセーフティーリードを取るぐらい」と絶対的な自信をのぞかせている。モズスーパーフレアは万全の体調で本番を迎え、キレイな逃げ切り勝ちを収めることができるのだろうか?

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