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JRA「和田竜二→武豊」ファンタジスト「一変」で上位濃厚? スプリンターズS(G1)に主戦の期待

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 快足自慢が集うスプリンターズS(G1)では、ダノンスマッシュやタワーオブロンドンらが人気を集めると見られている。そんな中、取捨選択に迷う1頭として名が挙げられるのが、ファンタジスト(牡3歳、栗東・梅田智之厩舎)ではないだろうか。

 小倉2歳S(G3)、京王杯2歳S(G2)を連勝するなど、早くから高いスプリント適性を見せていたファンタジスト。春のクラシックこそ振るわなかったものの、秋以降は短距離戦で頭角を現すのではないかと見られていた。

 だが、スプリント復帰戦となる北九州記念(G3)では出遅れて、14着とまさかの惨敗。鞍上の武豊騎手は「スタートが悪く、久々の1200mで流れに乗れませんでした」と振り返り、「この距離が合っているし、次はよくなると思います」と次走以降の巻き返しに期待を込めた。

 前走で惨敗を喫したファンタジストは、セントウルS(G2)に挑戦。武豊騎手はマテラスカイに騎乗するため、和田竜二騎手が鞍上を務めた。レースでは前走とは打って変わってスムーズなスタートを決めて、2、3番手につけることに成功。最後の直線で逃げるマテラスカイを捉え、交わそうとした瞬間に、外から上がり33秒2の末脚で強襲してきたタワーオブロンドンに敗れて2着。だが、久しぶりにその素質の片鱗を見せていた。

「ファンタジストは、血統や体型などからやはり短距離向き。ただ北九州記念は久々のスプリント戦ということで、関係者からは戦前に『1200m戦の流れに戸惑うかも』と心配の声があがっていたのですが、それが現実のものとなってしまいましたね。

 ただ前走は、1戦挟んでスプリントの競馬のやり方を思い出したのか、戸惑いもなくなり素晴らしい動き。レコードVの激走を見せたタワーオブロンドンの前に敗れたものの、今後の活躍を予見させるには十分の走りでした。今回もやってくれるはずです」(競馬記者)

 ファンタジストは中間の稽古では坂路で追われ、4F50秒1、ラスト11秒9をマーク。『netkeiba.com』の取材に、梅田調教師は2走前こそまさかの結果に終わったが、『前走は修正することができました。前走がこの馬の本来の姿だと思います』と語っている。

 そしてスプリンターズSから、鞍上は主戦の武豊騎手に戻る。武豊騎手は自身の日記で、前々走は振るわなかったものの『前走セントウルSできっちり変わってくれたところがこの馬の能力の高さ』と賞賛。今回は歴戦の猛者相手なので『楽な戦いは望めませんが、父ロードカナロア譲りのスピードが、ここで全開というシーンを夢見ています』と綴っている。

 早くから多くの関係者が認めるファンタジストの素質が、ここでついに開花するのか!?

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