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JRA恋人候補が次々に脱落した武豊! ダービーパートナー選びのキーとなったのはやはりアノ馬だった!? サトノフラッグとコンビ結成の裏事情

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 31日、「競馬の祭典」日本ダービー(G1)が東京競馬場で行われる。2017年に生まれた競走馬の頂点を決める大一番に武豊騎手はサトノフラッグ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)とのコンビで挑む。武豊騎手といえば、現役最多となるダービー5勝をあげるレジェンド騎手である。それだけにダービー騎乗馬は必然的に注目が高くなる。

 今年のクラシックはデビューから3連勝で重賞勝ちのマイラプソディとのコンビで挑む予定だったものの、年明け初戦の共同通信杯(G3)を4着と敗れた。レース後になぜ凡走したのかわからないと、手綱を取った武豊騎手も首をかしげた。

 7番人気まで評価を落とした皐月賞(G1)で巻き返しを期したが、またしても13着と大敗を喫してしまった。この敗戦により、コンビ解消の可能性も取り沙汰されるようになった。

 その背景にはディープインパクト記念(G2)を勝利したサトノフラッグ、若葉S(L)を快勝した故・近藤利一オーナーの忘れ形見であるアドマイヤビルゴ、毎日杯(G3)を勝利したサトノインプレッサなど、武豊騎手とのコンビで結果を出していた複数の馬の存在があった。

 ところが、5月に入ると事態は風雲急を告げることになる。

 移動制限により騎乗が出来なくなったアドマイヤビルゴの京都新聞杯(G2)は、藤岡康太騎手が騎乗して4着に敗れ、陣営はダービー出走を断念。サトノインプレッサに騎乗したNHKマイルC(G1)は8枠17番の外枠だったことも響き、13着と大敗した。また、ダービーに出走するには1着になるしかなかったプリンシパルS(L)のポタジェでも2着に敗れた。

「実は、皐月賞が終わった時点でマイラプソディに乗る目はほとんどありませんでした。問題は評価の高かったアドマイヤビルゴの動向でしたが、敗戦によりダービー出走は無くなりました。プリンシパルSのポタジェも内容次第では候補となる可能性がありましたが惜敗。結局、残ったのはサトノフラッグだったようです。

 皐月賞で同馬に騎乗したC.ルメール騎手がワーケアに騎乗するため、鞍上は白紙になっていました。そこで、武豊騎手とルメール騎手は同じエージェントということで、それぞれレースの結果を待ってもらったようです。

 サトノフラッグ陣営も抑えとして三浦皇成騎手を確保していましたが、三浦騎手は青葉賞で権利を取ったヴァルコスの騎乗で収まりました。武豊騎手も少しでも勝てる可能性のある馬をということでギリギリまで吟味していました」(某トラックマン)

 一時は選び放題にも思われたモテ期もこの1ヶ月で瞬く間に雲散霧消となってしまった競馬界のレジェンドだが、サトノフラッグが残っていたことは幸運かもしれない。

 5着に敗れた皐月賞については「弥生賞時のうなるような手応えがなかった」と国枝調教師もジャッジしたように、力を発揮できていなかった可能性もある。昨年11月の未勝利戦をレコードで圧勝した東京に舞台が替わることはプラスになるだろう。

 下馬評では皐月賞で3着以下を大きく離したコントレイルとサリオスの再度の一騎打ちが濃厚と見られているが、サトノフラッグもO.マーフィー騎手がダービー候補と高く評価した馬だけに、前走の敗戦のみで評価を下げてしまうのはまだ早そうだ。

 現役最多5勝を誇るレジェンド騎手と再タッグを組むダービーでの反撃に期待したい。

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