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JRA福永祐一と川田将雅が認めた「良血」に躍進の気配!? 吉田隼人の「助言」で定まった方針と「天運」を味方に偉大な兄を追う

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 良血馬が、このままでは終われない。G1戦線で活躍したステファノスの全妹フィニフティ(牝5歳、栗東・藤原英昭厩舎)が、叩き3走目の舞台として今週8日(土)の佐渡S(3勝クラス)に出走を予定している。

 ステファノスと言えば、3歳春から毎日杯(G3)3着、皐月賞(G1)5着と重賞で活躍し、古馬となってからは香港のクイーンエリザベス2世C(G1)、天皇賞・秋(G1)、大阪杯(G1)で2着するなど、G1の名脇役として活躍した名馬だ。

 その全妹である本馬もデビュー戦を快勝し、2戦目の重賞クイーンC(G3)挑戦で2着と、競走馬として華々しいスタートを切った。その後、クラシックの壁に跳ね返されたものの準オープン(現3勝クラス)で2着、3着と好走。

 しかし、ノド鳴りの原因の一種となる喉頭蓋エントラップメントを発症して低迷。喉の手術を兼ねて約9ヵ月の休養を経て復帰したが、ここ2走も6着、7着と結果が出ない現状に苦しんでいる。

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「昨年のクイーンS(G3)後、吉田隼人騎手が『体がパンとしてくれば違うとは思いますが、現状ではコーナーがあまり得意ではない印象があるので、ワンターンで軽い馬場が良さそう』と言っていました。

そこから陣営は新潟1800m、阪神1800mとワンターンのレースに拘りを見せていますが、雨に降られて本来の力が発揮できていない印象。ワンターンの良馬場なら一発が見込めるんじゃないでしょうか」(競馬記者)

 確かに、吉田隼騎手の助言があったクイーンSを最後に、ノド鳴り改善の休養をしたフィニフティだが、復帰後は近2走ともワンターンのレースに出走。しかし、2走前は直前に雨が降り、前走も重馬場と“天”に見放されている感が強い。

「3歳春のクイーンC(G3)で川田将雅騎手に乗り替わりとなった際、デビュー戦の手綱をとった福永祐一騎手から『将来的に走ってくる』的な事を言われたそうです。川田騎手もレース後に『持っている能力に体が追い付いてないけど、乗り味はいい馬』と高く評価していた事からも、完成は兄のステファノス同様、古馬になってからと示唆していたように思います」(同)

 潜在能力の高さは関係者たちも認めており、やはり血統的にも兄同様、古馬になっての成長が期待されるところ。所属するキャロットファームの規定では来春での引退が決まっているだけに、陣営もなんとか復活の兆しを掴みたいと思っているに違いない。

「先週は栗東の芝コースで追い切り、ラスト12.2秒。2歳馬を大きく追走して遅れはしましたが、馬なりだけに余力も十分でした。併せ馬できっちりと負荷をかけられましたし、カイバもよく食べているそうで、暑い時期でも体調は良好と言えそうですね。今週のひと追いで態勢は整いそうとの事でしたよ」(関係者)

 体調も万全となれば、やはり気になるのは「馬場」である。復活のカギを握る天気予報であるが、週末の新潟競馬場は「雨のち曇」という微妙な予報……。

 こればかりはどうしようもないが、陣営としても良馬場での競馬を望んでいる事であろう。

 輝く太陽の下で出走できる日はいつになるのか……。

 天の女神が微笑んだ時、それが復活の舞台となる事に期待したい。

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