
JRA武豊ダイアトニック「鞍上未定」の謎……スプリンターズS(G1)へ、前走1番人気15着大敗“クビ疑惑”も「別の理由」が絡む裏事情
秋最初のG1となるスプリンターズSだが、今年は例年以上の豪華メンバーとなりそうだ。あと約1ヵ月とレースが迫っているだけに、鞍上も続々と決まってきている。
そんな中、一部報道でダイアトニック(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)の鞍上が「未定」となっていることがファンの間で話題を呼んでいる。
ダイアトニックといえば、今夏から武豊騎手と新コンビを組んで函館スプリントS(G3)を制覇。しかし、前走のキーンランドC(G3)では1番人気を背負いながら15着に大敗……。さらに向正面で斜行したことで、JRAから武豊騎手に過怠金処分が下っており、まさに踏んだり蹴ったりの結果だった。
そんな結果を受けての今回の鞍上未定報道……ファンからすれば、やはり前走の不甲斐ない結果を受けてと想像されているようだが、どうやら「別の事情」があるようだ。
「ダイアトニックには武豊騎手が騎乗していましたが、騎手未定と発表されたという事ですから、スプリンターズSに向けて再検討していると考えられますね。一見『クビ宣言』とも取れなくはないですが、実は武豊騎手には大仕事が控えているんですよ」(競馬記者)
そう、スプリンターズSの当日、10月4日にパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1)だ。
現在、JRA所属馬からは英国滞在を続けるディアドラが出走を予定している凱旋門賞だが、武豊騎手が騎乗する可能性が高まっているのはジャパン(牡4歳、愛・A.オブライエン厩舎)である。
ジャパンは外国馬であるが、JRAでも馬主をしている株式会社キーファーズの松島正昭氏が共同所有者になっている競走馬。凱旋門賞と同じパリロンシャン競馬場2400mで行われたパリ大賞(G1)を勝利しており、英インターナショナルS(G1)も制したアイルランドの一流馬だ。
昨年の凱旋門賞では4着に敗れているが、今年も十分にチャンスがある馬だと言えるだろう。予てから「武豊騎手で凱旋門賞を勝つ事が目標」と公言している松島氏にとっては、これ以上ないチャンスが回ってきている状況だ。
「松島氏と同じく武豊騎手も凱旋門賞への憧れは人一倍強いジョッキーですから、もちろん凱旋門賞に乗れるとなれば即決でOKするでしょう。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響によって、海外騎手が騎乗できるのか微妙なところ……。スプリンターズSのダイアトニックもその結果次第で、鞍上が決まりそうです」(同)
兎にも角にも、ジャパンへの騎乗が決まるようなら武豊騎手にとっても大きなチャンスである。日本人初の凱旋門賞ジョッキーとして名を轟かせてほしい。もし、遠征を断念した場合は、ダイアトニックの巻き返しに全力投球することが濃厚なようだ。
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